アマゾンプライムビデオで配信された『男はつらいよ お帰り 寅さん』『トゥモロー・ウォー』の2作を視聴しました。
ちょっと感想を語ります。ネタバレ有り(内容に触れる)なので、未視聴の方はお気をつけください。
まずは男はつらいよの感想から。
『男はつらいよ お帰り 寅さん』感想
『男はつらいよ お帰り 寅さん』は前から観てみたいと思っていたタイトルだったので、配信日の7月1日に視聴しました。
小説家の満男(吉岡秀隆)は中学3年生の娘と二人暮らし。
妻の七回忌の法要で柴又の実家を久々に訪れ、母・さくら(倍賞千恵子)、父・博(前田吟)、昔から付き合いのある人々と昔話に花を咲かす。
それは、騒々しくて楽しかった、伯父・寅次郎(渥美清)との日々。いつも味方でいてくれた寅さんに長い間会えず、大人になった満男の心には大きな穴が空いていた。
そんなある日、書店で行ったサイン会で満男は、初恋の人・イズミ(後藤久美子)と偶然再会する。
二人は寅さんの昔の恋人・リリー(浅丘ルリ子)のもとを訪れるが、そこでリリーから、寅さんの思いがけない過去を聞かされ・・・
渥美清さんは既にお亡くなりになっているので、主人公は寅さんではなく大人になった満男です。
開幕から悪い意味で度肝を抜かれました。
サザンの桑田佳祐さんが「男はつらいよ」を歌っているのです……。いや、歌っているだけならまだ良かった。いや、歌だけですらキツいのだけれども。歌だけじゃなくて、桑田佳祐さん本人の歌っている姿が登場します。しかも寅さんのコスプレをした姿で。
歌い方に独特なアレンジが加わっていて、それが悪い方向に向かっているし、寅さんの衣装も似合って無さすぎて程度の低いコスプレにしか見えないし、最後の口上(とかく西に行きましても~)も、それ寅さんが言うからカッコいいのであって桑田佳祐さんが言っても、響かないんですよね……。表情動かしまくってて顔芸すごいし……。
誤解のないように言っておきますが、サザンの楽曲は大好きですよ?でも、これはあまりにも似合ってなさすぎる。なんのために登場してきたのかも分からない。
……というわけで、オープニングはとんでもなく酷いものでした。「男はつらいよ」が好きだという方は、まずここでズッコけると思います。普通に「なんじゃこりゃ?」ってクエスチョンマークが浮かぶことでしょう。
肝心の本編ですが、こちらは納得性の薄いストーリーになっています。
良かったのは倍賞千恵子さんと前田吟さんの健在な姿を見れたことですね。倍賞千恵子さんは昔の面影が残っていて、歳を重ねても美しい人だなと感じました。前田吟さんは、昔とは違った雰囲気になっていますね。
美保純さんは全然老けて無くない?と驚きました。
過去の映像とキャストが良いというだけで、ストーリーはハッキリ言って微妙でした。
自分は作品全てを視聴していなかったので満男と泉の関係は知りませんでしたが、最後の濃厚イチャイチャはまったくもって理解できなかった。泉は未亡人ではないですよね?それでアレするって、有りなんですか?
レビューを見ると、泉の父親も性格が全く変わっているらしい。本作だと酷い性格してますが、過去作では違うみたい。単純にすげー嫌なヤツだなって思ったので、あまり観ていて良い気分ではなかった。
Amazonの平均評価は★4.2とかなり高いのですが、これはちょっと納得がいかないです。
自分の場合は★2ってところです。
寅さんが生きているのか亡くなっているのか、分からないまま終わるのは良かったかな。まだどこかで旅をしているのかもしれないね。
『トゥモロー・ウォー』感想
男はつらいよと打って変わって、こちらはSFアクションです。
タイムトラベラー達が緊急のメッセージを届けに2051年からやってきた。
その内容は今から30年後の未来、人類はエイリアンとの戦争に敗れるというものだった。
人類が生き残る唯一の希望は、今、ここにいる兵士や民間人を未来へ送り込み戦いに参加させること。
娘のために世界を救うことを決意したダン・フォレスターは、地球の運命を書き換えるため、優秀な科学者と疎遠になっていた父親と結束し戦いに挑む。
設定自体は面白いと思ったのですが、かなりツッコミどころの多い作品だと思う。
人物の掘り下げが薄すぎて、なんでそんな簡単にアカの他人のために命を投げ捨てられるの?ってツッコみました。
死線を数多くくぐり抜けて、なんか絆とか芽生えてるならいいよ?行動が共感できなさすぎる。映画の進行のために都合よく死んでいったようにしか思えない。
主人公も、父親に言ったことと自分がやろうとしたことの辻褄が合っていなくて、ずいぶん都合の良い性格しているなと思った。
あと、タイムワープするときの準備の適当さ。本来と違う落下地点になって多くの人員が落下死しましたが、そこも予想してないわけ?と驚きました。
主人公含む一部の人間はプールに落下して助かりはしましたけど、こんなタイムワープのミスで死ぬとか悲しすぎでしょ。落下のショックを和らげるための装備だとかパラシュートとか万が一に備えて装着させないわけ?
あと、戦闘経験もないオッサンオバサン(タイムパラドックスが起きるから若者は連れていけないという設定)を戦闘人員として期待するっていうのも、なんかちょっと意味不明なところある。そんな人がいきなりエイリアンと対峙して戦えるとでも。タイムワープが出来る高度な技術が構築出来ているのに、それでやれることがオッサンオバサンを戦闘人員として送り込むことって……。
銃バンバン撃ちまくってたけど、フレンドリーファイア怖すぎだろと思って観ていました。まあ映画なんでバンバン撃ちまくっても同士討ちなんてしないですけど。
そもそも、エイリアンと対抗するための武器がまともに作れていないというのも謎だった。ろくに効かない小銃でピシピシやってるけど、もっと良い武器開発できなかったのか?
ライフルの弾が切れてハンドガンに持ち替えてバンバン。このシーン確か2回ありましたけど、カッコいいからやりたかっただけでしょ。小銃の弾が効かなくて敵が接近してくるのに都合よくハンドガンの弾で撃破。いや~凄いね。エイリアンのHPバーでも見えてるのかな?
この手の物語やバトロワものでよくある“経験済みの熟練者”みたいのも出てきましたが、なんかその設定だけ出したかったみたいな感じがして笑えました。一応物語のキーを握っていてはいましたが、そういう設定も使い古されていて、なんだかなと。その戦う理由もガンで余命が無いからって理由で、守りたい人が居るとかそういうものじゃなかったのも笑えた。
とりあえず主人公以外命が軽すぎる。
会ったばかりの主人公のために潔く命を捨てるのが何人か出てきて、お前ら本当にそこで死んでいいのかみたいなツッコミが出てきてしまう。
しかもこの映画、2時間超えで結構長い。前半はまだ見れましたが、後半はかなり拷問に近い。
展開がご都合主義過ぎて、フィクションとしてもちょっとな……と自分は感じました。
まとめ
以上、『男はつらいよ』『トゥモロー・ウォー』の感想でした。
個人的にはどちらも微妙な作品でした。両作品ともにAmazonの評価は★4超えですが、低評価のレビューに共感出来る意見が多かったです。
映画ってゲームよりも他人の評価は当てになりそうにないですね。「来る」も「告白」も自分は面白いと思わなかったしな~。
自分の感性がズレているのかもしれませんが、まあつまらないものはつまらないので仕方あるまい……。
エイリアンと戦う映画で言ったら『スターシップ・トゥルーパーズ』が最高です。これはメッチャ面白い。プライム対象外だけどね。地球防衛軍好きは必見の映画だと思う。
以上です。
とりあえず『トゥモロー・ウォー』が面白いって言う人は信用出来ない。『トゥモロー・ウォー』が面白かった、という人のオススメ映画は信用しないことにする。
韓国の存在(国旗、ストーリー部分)についても、ツイッターでは言われていた。自分は嫌韓という感情は持っていませんが、言われてみれば韓国の出し方は露骨に感じましたね。あくまで“言われてみれば”の話で、視聴中は特に疑問も抱きませんでした。国旗とかもそんな注視していませんでしたし。こういう部分はなんらかのパワーが働いているのでしょうね。
トゥモローウォーはジーンとくる場面もありましたがツッコミどころは概ねその通りでしたね笑
時勢のためか配役の人種の偏りも凄いものがありますし、、悪いとは言いませんが露骨すぎるだろうと思いました。
スターシップは1は傑作ですがその後が奮わなかったのが残念ですね。
自分も大好きな映画です^_^
アマプラにないのが残念ですがステルスという空戦映画も機会があればお勧めしたいです。
カッコいいがギュッと詰まってますよ〜
スターシップは続編見るとガッカリするやつですねw
1の完成度が凄かっただけに悲しかったです。
「ステルス」は、もしアマプラに登場したらチェックしてみます!
トゥモロー・ウォーを観終わり、この2時間を返せ!と憤りながらこちらの記事に辿り着きました。
mtgさんのレビューに激しく同意します。
私だったら地上3メートルに転送されたら間違いなく骨折する自信があります。
また、急にタイムワープすることになったとしても、必要最低限のマニュアルはデータで渡すこともできたのでは。敵の弱点とか。
それに、いくら世の中が混乱中だからと言って彼の国にバレずに入国できるものですかね?
とにかく設定がおかしな点が多くて、観終わってしょんぼりしました。
最後まで頑張って観ちゃった自分が悪いんですけど。。
コメントありがとうございます。
世間大多数の評価と自分の評価が大きく食い違っているので、同じような方からのコメントをいただけると嬉しいです。
3メートルって落ち方によっては普通に再起不能レベルになりますよね……w
正直、プールのお陰で助かったようなもので落下死した人員以外にも骨折で戦闘不能になった人員はかなり居そうです……。
“高度な技術があるはずなのにアホなことやってる”っていうのが、この映画の変なところですかねえ。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は大好きでしたが、こっちはどうにも受け付けませんでした。
寅さん50
プライム公開の日付けが、変わる瞬間と同時に見ました。
たしかにごもっともの感想です。
完全に不倫ですね
まぁ、それありのストーリーと思えば、それまでですが、
ちょっと桑田さんやら、なんやらと
無理があったような(苦笑)
私の意見は、
男はつらいよを、50も含めでこの1カ月で全部観た上での感想です。
あれ不倫ですよねどうみてもw
空港で接吻というロマンチックな演出にしていましたが、泉にとってはそれやってはいけないことでしょうと思ってしまいました。
出来の良すぎる娘も、なんだか浮世離れしている感がありました。
1ヶ月で男はつらいよ全てを観るのはすごいですねw
トゥモローウォーはわかる
ワープ無駄死には可哀想すぎるw
あそこで半数くらい死亡or戦闘不能になったのでは?
もともと3m上空にワープって設定だったのだから、パラシュートはともかく衝撃緩和の対策はしとけよ…普通に3m落ちたら骨折する人も出てくるだろうと…
後、武器は未来なんだからもっといい武器なかったのかな?と
概ね同じ疑問点、違和感を感じました
ワープが成功したとしても普通に骨折くらいはしそうですよねw
全員が全員鍛えているわけでもない普通のオッサンオバサンも混じっているでしょうし、そういう人たちが着地時に受け身も取れるとも思えないし、あそこは酷いと思います。
主人公、主人公と事前に会話を交わしていたキーキャラはしっかり生き残るのも面白いですね。
『映画の他人の評価って当てにならんよな。』
まさにこの通り、私は『トゥモロー・ウォー』が面白いと思った。他人の評価を見て観ることをやめようとしているなら、勿体ない。
自分の感性でしっかりと判断すべき。
他人の評価で見る見ないは決めないです。
レビュー見るのは視聴したあとなので。
『男はつらいよ』シリーズが何故長く続いて愛され続けていたのか?をよく分かっていない人たちが作ったような感覚が…
『トゥモロー・ウォー』も設定自体は王道でちゃんと描けば佳作くらいにはなったんでしょうが、制作側の「ほれ、こうすれば感動的だろう?カッコイイだろう?」というのがバレバレで台無しにしてるパターンみたいですね。
主役の寅さんが居てこそ、でしたね。
トゥモローウォーはやりたいアクションシーンとシチュエーションをとりあえず出しただけ、って雰囲気がプンプンしました。記事にも書きましたが、人の命が異様に軽いんですよね。捨てるにしてもそれだから、生きている人間ではなくてNPCにしか思えない。
実際に銃撃ったことありますか?
まぁSFなんであれがどんなものかなんて製作陣にしかわからんものだけど。
だからこそ適当な事は言って欲しくない。
もちろん執筆者さんのかっこいいから、これも間違えではないと思います。
自動小銃と言われているものは基本単発もしくは制限射撃なんです。(よく3点バーストなんて言われるものですね。)
フルオートなんてやろうものなら、あんな素人集団がきっちり狙いつけて撃てるものじゃないし、プロでも定点で狙うのは無理です。
それに比べてハンドガンは狙いのつけやすさや、反動も自動小銃とは比べて天と地ほどの差があります。
大事な事なのでかっこいいからやっている、のは間違えではないと思います。
ただ僕が偉そうに語っている利点もあるんですよ。かっこよく決めてたシーンのように1匹相手ならね…
そういう背景も爆発のシーンとか銃撃シーンとかその反動やそれらのリアルを知ってるからこそ選んだ手法だと自分は勝手に思います。
リアルを知らない事を言われている用に感じたのでそこだけ文句言わせてください。
トゥモローウォー最高でしたよ?
4年間陸自に居たことがあるので一応89式小銃、64式小銃、機関銃MINIMIの実弾射撃はしたことがあります。
リアルな戦場を体験した方の意見、ありがとうございます。
映画好きなんで映画レビュー嬉しいです。mtgさんの感性好きです。
あまり映画は見ませんが、なにかしら見たら感想は書こうと思います!
最近は結構見る頻度は増えています。
初期の頃の寅さんは面白いですよ!
子供の時は大人がくっちゃべるだけのつまらない映画だと思ってましたが、歳とってからみると、なぜこんなにもこの作品が愛されてるのかが分かりました。
あと単純に役者の演技力が今の役者より桁違いに凄いです!
自分も子供の頃は全然面白さも分からなくて見ていませんでした。
「男はつらいよ」は二十歳超えたあたりから面白さが分かる作品ですねw
演技が本当に自然体ですよね。フィクションとは思えない、実在する家族みたいですもんね。