【映画】『インターステラー』感想。“面白い”ではなく、“とんでもないもの”を見せられた。映画史に名を遺すSFの名作か？

ブログ読者の方に勧められた映画『インターステラー』を視聴しました。ﾁｮｲ感想を語ります。ﾁｮｲﾎﾞﾝｹﾞではないです。ネタバレ注意でお願いします。

見たことあるやつだったらメッチャ恥ずかしいと前回の映画記事で言いましたが、未視聴だったのでホッと胸をなでおろしました。

本作の評価数は14000件を超えていて、その平均評価は5段階中4.4。

以前に他人の映画の評価はあてにならないと語ったこともありますが、ここまで評価件数が多く、それでいて高い評価となると、自ずと期待が高まる。流石にこれでつまらなかったらいよいよ自分は誰も信用できなくなるぞと。

尺は2時間40分超え。前回視聴した映画『ビューティフル・マインド』よりも更に長い映画でした。

が、その長時間の視聴に耐える超弩級の名作でした。

この映画は面白いというよりも、なにかとんでもないものを見せられたという感覚のほうが強い。最後は鳥肌が立って身体が震えました。見終わった感想というのが「いや～面白かった～＾＾」じゃなくて、「すげぇもん見ちまった……」という感じだったのです。

これは面白いという映画じゃない。凄まじいパワーを作品から感じた。映画史に遺るとんでもない名作と出会ったような、そんな気分がしました。映画を見てこんな感覚になるって、多分今まであったかどうか分からない。

良い映画だな、これは最高の映画だなって思うものはあれど、インターステラーを見終わったときに陥った感覚は、今まであったかどうか……。なんなんだろうなこの感じ……。

ある程度展開が予想出来ていた部分もあったけど、そうじゃない部分も当然あって、その部分は結構ハラハラドキドキした。

何が優れていたか。これは演者、音楽の使い方、映像表現、ここらへんでしょうか。映像表現が特に凄かったように思える。ストーリーはそこまで目新しさを感じさせるようなものではなかったように思いますが、それ以外が図抜けている印象。

あっ、ロボットのデザインが斬新でしたね。モノリスのような物体がガチャンガチャン変形したり歩くのは個人的には笑えました。そのロボットとの掛け合いはコメディ要素もあって楽しめた。

冒頭にネタバレ注意と書いたので、遠慮なく最後に関して言います。希望が持てる、とても良い締め方でした。

もう1度言います。“面白い”とかいうのじゃなくて、“とんでもないものを見せられた”映画でした。物凄い没入感であっという間に2時間40分が過ぎ去りました。

2時間40分の中にどうでもいい、さっさと次行ってくれと思えるシーンは皆無だった。映画によくある余計なイチャラブシーンが無いのも好感が持てる。

名作に感謝を。勧めてくれた読者さんに感謝を。小説でもゲームでも味わえない、素晴らしい映像体験でした。

これはもしランク付けするとSを超えたSSとかになるのだろうか。自分の好きな派手なアクションシーンがあるわけでもない、そして“面白い”とはまた別の感覚でして、『インターステラー』をランク付けして他の映画と同列に扱うのも違う気がするくらいなのです。

リアルタイムでキューブリックの「2001年宇宙の旅」を見た人は、自分が「インターステラー」を見たときと同じような感覚に陥ったのだろうか。“とんでもないものを見た”と……。

残念ながら、自分は「2001年宇宙の旅」を楽しめなかったが。

以上。