VTuber最強格闘王決定戦終了後、イブラヒムさんと葛葉さんがバトルラウンジで対戦をおこなっていましたが、そこでもこのお二人が知識を着実に深めていっていることが分かりました。
※ブログ読者の方からオススメされて葛葉さんの配信アーカイブを視聴しました
その内容についてちょっと語りたいと思います。
(3:49:55~)からイブラヒムさんと葛葉さんのバトルラウンジ開始。
葛葉さんは決勝戦で乾さんと戦ったとき、起き攻めで垂直ジャンプを使ったんですけど、それが遅らせグラップ狩りであることが配信で語られていました。まさか遅らせグラップなんて単語が出てくるとは思いませんでした。いや、もうその段階まで来てしまったのかと……。
あのときの垂直ジャンプは遅らせグラップ読みだったのか、と納得出来ました。ただ、遅らせグラップ自体はまだ習得していないかな?リプレイでキーディスを見ましたが、イブラヒムさんと葛葉さんは遅らせグラップを使用していません。
乾さん対策として先に遅らせグラップ狩りを教えてもらった感じですかね。
遅らせグラップというのは、スト5においていつかは絶対に習得しなければならない防御テクニックで、このテクニックを知っている人と知らない人が対戦した場合、知っている人が9割勝つだろうというくらいに最強の防御テクニックです。
知っている人同士が戦うと読み合いがまわるので最強の防御テクニックというわけにはなりませんがね。遅らせグラップを理解していない場合、遅らせグラップの使用者にはほぼ勝てなくなるので、上のランクに上がりたいなら覚える必要がある。
その最強の防御テクニックを崩すのが遅らせグラップ狩りです。ちなみに当ブログでは「遅らせグラップ」について詳しく解説しているので、興味があれば下記記事をご覧ください。一応グーグルで「遅らせグラップ」と検索すると私の記事がトップに来るので、内容は信頼していただけるかと思います。
ちょっと話がだいぶ脱線してしまい申し訳ありません。話を配信に戻します。
このバトルラウンジ中でもイブラヒムさんの対空は光っていた。
↑はめくり気味のジャンプになっていて、対空が非常に難しい場面ですけど、そこでもイブラヒムさんはボルト対空を決めていた。
ここで葛葉さんが言う。「お前の対空精度イカれてるっしょ」と。実際、自分も思いましたwこれブロンズ帯が決めていい対空じゃねーぞと。
この場面、自分でも対空で落とせているかどうかは相当怪しい。そのときの意識配分にもよりますけど、自分だったら対空出せずに防御行動になっていそう。あそこで飛び読んで落とせるのは、驚きです。大会でバフコさんの垂直に対空していたのも驚きましたけど、この対空はそれ以上に凄かった。
イブラヒムさんの対空精度が異様に優れているのは、誰の目から見ても明らかと言えそうです。
葛葉さんも葛葉さんで、ララ戦のフレームを既に理解出来ているのが試合中の対応で分かりました。
ララの弱ボルトチャージなんですけど、葛葉さんはガードしたときはしっかりと攻めに転じて、食らってしまったときはEX昇竜をブッパする。これは100%正解とも言えるような動きです。
ちなみにララの弱ボルトはメッチャ強いです。
ちょっとその強みを、スト5をプレイしていない人にも分かるように解説したい。そのために今回の記事を書いたというのもある。
ララの弱ボルトチャージの強み
弱ボルトはヒットさせると食らった側にとっては地獄の読み合いが始まります。いわゆる“人類平等のニ択”です。
要は、打撃かコマ投げ(ガード不能のコマンド投げ)かの完全二択を迫られます。
コマンド投げを読んでジャンプで避けようとすると打撃が刺さり、打撃を読んでガードしようとするとコマ投げが刺さります。初心者もプロも一切関係ないジャンケンポンです。
イブラヒムさんの弱ボルトがヒットしたら、ここからイブラヒムさん超有利の読み合いが始まるんだなと思ってくれればOK。葛葉さんが後ろジャンプしたりしているのは、コマ投げを読んでの回避行動です。
そして、この完全二択を拒否する手段が葛葉さん側あります。それは無敵技ブッパとVシフトです。
先程記述した「食らってしまったときはEX昇竜をブッパ」これが拒否出来る手段なんです。無敵技をブッパなすことでララ側が完全有利の状況でも追い返すことが出来る。
ララ側は有利フレームを取れてどうしても択をかけたくなる場面なので、無敵技をブッパするには最適な状況です。
ここの完全二択を受け入れるより、無敵技プッパしてその後の読み合いも警戒させたほうが展開的にも有利。
ここでEX昇竜を出しておけばイブラヒムさん側は無敵技パナし読みで弱ボルトをヒットさせても択をかけずに防御する可能性が出てくるので、葛葉さん側は択を回避できる可能性が上がります。
実際、その後はイブラヒムさんが弱ボルトをヒットさせて択をかけれる状況になったんですけど、無敵技ブッパを警戒して手を出しませんでした。両者お見合いです。
イブラヒムさん「(無敵技パナシ)やってこねえのかよ」と呟く。これが無敵技を見せておくことのメリットですね。勝手に相手が警戒してくれます。葛葉さんにとっては相手が勝手に択を諦めてくれたので有り難い場面。
あとはVゲージを消費することで使えるVシフトでも状況を切り返せます。これは確か2月だったかな。そのときのアプデで追加された全キャラ共通の防御行動でして、ララにとっては向かい風となる新要素でした。
ララのキャラランクはVシフトの実装で下がったと思います。それだけ弱ボルトヒットからの択が強力なのです。
この観点から、ララは無敵技を持っていない相手にはかなり強気に攻めることが出来ます。無敵技持っていないキャラならブッパ気にせず安心して完全二択に持ち込めますから。
まとめ
以上、長くなりましたが大会後のバトルラウンジでおこなわれた模様の感想、解説でした。
ララの弱ボルトは当てたらツエー、というのを理解しておくと、イブラヒムさんの試合を見る面白さが増えるのではないかと思い解説させていただきました。
イブラヒムさんと葛葉さんの関係は相変わらず良いものですね。切磋琢磨する良きライバルという言葉がピッタリで、人気が高いのも頷けます。マンガに出てきそうな関係です。
バトルラウンジ最後の1-1フルセットフルランドの試合ではドット差で葛葉さんが勝利するというゲキアツっぷり。
ランク自体はブロンズなんですけど、試合内容はとてもブロンズのそれとは思えなくて、両者拮抗していて面白いっすね。
葛葉さんが無敵技の返しだけでなくVシフトも覚えちゃうと、弱ボルト後の択を回避される機会が増えてイブラヒムさん側がキツくなるのかもしれません。
そして、配信の最後には「無料だからみんなもやってみてね」、と新規を増やすための活動もしてくれました。神でしょもう……。
※7月7日までの期間限定でPS4版スト5は無料で遊べます
以上!
時間にしたら数秒程度の動きなのに、ヒリつくような読み合いの情報量…仮に頭で分かっていても絶対に体が反応できませんねコレは(苦笑
ララ戦はそれが顕著ですねw
グチャグチャにされて一気に押されて一切反撃出来ずに負けるってパターンはララ戦だと多いです。
そのため、Vシフトは意識して結構使っています。
3rdでまことにチェストくらったらそのまま死んだ人なら絶対覚えてるやつですね
自分は3rdやってないんですけど、まことのヤバさは動画でなんとなく知っていますw
もしまことがスト5に来ていたらララみたいなラッシュキャラになっていたのか、もしくはローズみたいに手足をもぎ取られた弱キャラになっていたのか、気になります。
まことは人気もあって要望の多いキャラだったように思えるので、スト5に来なかったのは意外ですね。剣が使えるセスも来ちゃったし、最後のシークレットキャラとしても望みは薄いか……。