対戦格闘ゲームでは当たり前となっている“キャンセル技”ですが、その原点についてゲーム開発者の三原さん(現アリカ副社長)が語っていたので紹介します。
※キャンセル技……通常技中に必殺技のコマンドを入力することで、通常技の硬直が消えて続けざまに必殺技を出すことが出来るテクニック。
『ストリートファイター2』がキャンセル技の発祥なのは皆さんご存知だと思いますが、このキャンセル技って実はバグ技だったみたいな話聞いたこと有りませんか?自分はどこかで耳にしたことがあります。仕様ではなく、バグ技。
自分はそれを知ったとき、「へぇ~、そうなんだ。面白いな~。」って思ったものなのですが、その噂話が間違いだったことが本日三原さんのツイッターにて判明しました。
スト2のキャンセル技は、開発中に技を出しやすくした結果で生じた現象で、それを仕様として完成させてからリリースした物なので不具合ではありません。
バグ技だった、という噂が広まったのは事実ですが、実際はちゃんと仕様として調整された形でリリースされた物です。 https://t.co/z74YTigKjB
— 三原さん。@ゲーム開発屋さん (@miharasan) September 6, 2022
バグ技だったという噂が広まったが、実際は仕様として調整されてリリースされた物と語られています。
この衝撃の事実に、多くの反響がありました。
【ツイッターの反応】
・ずっとバグ技説を信じてました・・・
・そのおかげで今の格ゲーのコンボの爽快感があるのですね
・アッパー昇龍拳の威力はカプコン公認だったということですね
・てっきり初代ではバグで、ダッシュ以降仕様として追認されたものなのかと。
・うわー、それを知るの超面白いことわよね
・バグ技説ずっと信じてた。
・現在では必須のシステムを当時すでに実装していたという事実…
・出所はゲーメストかなぁ。そういう情報を入手できるのはゲーメストぐらいしか無かったので。いや違うか?
このバグ技説の出どころは「ゲーメスト(アーケード専門のゲーム雑誌)」とも語られています。
噂が流れに流れてそれが事実として定着してしまったのは『ペルソナ2』っぽさがありますね。
ストリートファイターが35周年を迎えた2022年に真実が明らかになったというのも実に面白いです。
サラッとツイッターで呟かれたものですが、その衝撃度はかなりのモノ。
いやしかし、キャンセル技という偉大なシステムが無ければ格ゲーもここまで流行っていなかったでしょうね。格ゲーの面白さ・根幹とも言える部分がスト2から出来上がっていたのは本当に凄い。
以上。
開発中に気がついて仕様化されたとしても想定外な事だったバグには変わらないと思いますね。そっちの方が話題になるのに。
正しくは既知バグを残したってとこで、バグから生まれた事に変わりはない。
キャンセルって今でこそ当たり前でほとんどの格ゲーに搭載されている必須テクニックですけど、当たり前のようで未だに奥が深いテクニックだと思うんですよね。
まずキャラごとにキャンセル可能技が違うので、「なんでこの見た目でこのフレーム数なのにキャンセルできねーんだよ!」とか思ったり、地上対空で誤って昇龍系キャンセル出ちゃったら繋がらなくて膨大なスキを晒したり…笑
冷静に考えると本当に凄いことですよね。もしスト2でキャンセルが出てこなかった場合、他の格ゲーが作られる過程でキャンセルが生まれたかどうか、想像できません。