最近某海外ドラマにハマってそれをぶっ続けで視聴しているのでゲームの記事はあまり書けません。
今回はただの雑記。
ちょっと腕時計をオーバーホール(修理)に出したいなと思ったんですけど、保証書が見つかりませんでした。保証書が無いとオーバホール代が倍になるので、どうしても見つけ出したかったけど見つからなかった。
なので、腕時計のオーバーホールはまたの機会に。
腕時計の保証書を探しているときに出てきたのがこれだ。
陸上自衛隊の新隊員教育時代の対話帳です。
対話帳っていうのは、班長(新隊員が生徒なら班長は教師です)との交換日記みたいなものです。毎日何があったか、何を思ったか、日々の出来事を班長に報告します。恥ずかしながらその内容は小学生の日記レベル。まあ、真面目に書いていられないっていうのもある。課業外の時間は貴重でしたから。
対話帳の存在は以前にも語ったことがありますが、今回のは後期教育の対話帳です。地獄の後期教育でした。
前期教育も前期教育でキツかったけど、後期教育の地獄に比べればぬるま湯でした。体力がモノを言う普通科なので、まあ体力面での追い込み方が凄かったです。ガンプラ好きな班員は辞めていきました。自分もガチで辞めたいと思ったことがあります。
対話帳では体力検定の記録も報告していたのですが、改めて見ると結構頑張っていたなと感じる。
懸垂は後期教育開始当初は8回しか出来ませんでしたが、終わる頃には15回まで出来るようになっていた。で、自分が自衛隊を任期満了で退職する頃には20回まで伸ばせました。
腕立て、腹筋も後期教育でかなり伸びました。腕立ては68回、腹筋が71回。これらは2分間で何回出来るかをカウントします。
体力検定の腕立てや懸垂はアホみたいな反動つけたりしてイカサマしてもカウントされません。腕立てで頭だけ一生懸命カクカクさせる人いますけど、あれ自衛隊だとノーカウントです。
3km走は、11分49秒なのでまあ遅いっす。マラソンとかやってる人なら11分余裕で切れると思う。自分は中隊配属後でも11分の一桁台くらいだった気がする。課業外や休日もちょいちょい走ったりしていましたが、あまり速くなりませんでしたね。
そしてボール投げ。これがずーっと伸びなかった。
これは本当に全く進歩が無かった。中隊配属後は同室の先輩がキャッチボール付き合ってくれたりしましたが、全然ダメでした。最高でも40mくらいだったかな……。
いま思えばネットで色々調べるべきだったかもしれない。どこの筋肉を鍛えれば良かったのかなどを。努力が足りなかったと言えばそれまでだが、かなり時間をかけたほうだと思ったので、本当に伸びない、手応えの無さというのがキツかった。これ数こなして伸びるものなのか?っていう虚しさみたいなものがあった。
体力検定の結果が新隊員教育隊を通じてどんどん良くなっていたのは、自衛隊名物“反省”の影響もデカかったと思う。
説明不要だとは思いますが、反省っていうのは何かヘマやらかすと腕立てやらスクワットやらハイポートやらを強制的にやらされる罰ゲームみたいなものです。
反省文書かされるのも最悪だったな。アレは流石に要らなくね?って思いますね、いま振り返れば。腕立てみたいな反省と違って体力向上にも繋がらないからマジで自由時間を奪うだけのものでした。
反省の無い日は無いってくらい後期教育は毎日反省がありました。後期教育は課業後の自由時間は殆どなかった。飯5分で食って、風呂も速攻で入って、PX(駐屯地内にあるコンビニみたいなもの)行って、アイス買って食って(これがほぼ唯一の楽しみ)、プレス(アイロン掛け)して、反省文書かなきゃいけないときはそれ書く時間に追われて……って感じでしたね。
みんな時間が大事だから飯は速攻で流し込みます。団体行動なので全員が食い終わらないとダメだし。1人でも遅いの居たらそれに合わせなきゃいけないからみんな必然的に飯食う速度が異常に早くなる。
※中隊配属後ならゆっくり自分のペースで食べられるので安心してください。新隊員教育は時間との戦い。
……就寝前にいきなり外に集合させられて腕立て長時間やらされたのも良い思い出です。あれ最悪だったな。騙し討ち的な「え、今から反省かよ」みたいなの、最悪な気分になりますよ。そのときの反省は新隊員全員が集合させられたから、多分掃除に不備があっただとかそこらへんの理由だと思う。ハッキリとした理由は覚えていない。まあこういった夜の反省も度々ありました。反省させられるのは課業中だけではないです。
キツかったからこそ同期との結束が深まるみたいなところも確かにあった。これは「反省とかふざけんなよ」「班長やり過ぎだろ」みたいな共通の敵が生まれることによる一体感があったのかな。もしかしたら反省ってそういう結束を作らせるための狙いもあったかもしれない。
そして、先程言った通り、反省があったからこそそれが間違いなく体力向上に繋がっていたと思う。もうなにかにつけて反省ですからね。居酒屋行ったらとりあえずビール、それにつけてもおやつはカール、これが自衛隊なら“とりあえず反省”です。
以前に自衛隊昔話を書いたとき、コメント欄で「いまの自衛隊は反省が無い」と教えてもらいました。それは何故かというと、処分されるからとのこと。
これは流石にビビりました。え、アホなん?って。パワハラとかになっちゃうってことですかね。
そりゃいじめみたいな、自殺に追い込むような体罰みたいのは厳禁だと思いますけど、反省ない自衛隊の新教生活って想像がつかないです。反省って自衛隊に必要だと自分は思います。銃の分解結合でなにかミスがあったときも反省したりとかするわけなんですけど、それって、人を殺せる武器を扱ってるからですよ。
人を殺せる武器を取り扱って何かミスしました。じゃあ次から気をつけましょう。なんて言葉で言われても、頭から抜けないとは限らない。ぶっちゃけ高卒で自衛隊に入るヤツらなんて自分含めてクソバカばかりなのだから、ダメなことやったら身体に覚えさせないとダメなんですよ。
銃の分結ミスってとんでもない反省食らいましたけど、だからこそもうそのミスは絶対にやらないって強烈に記憶に刻まれるんです。
……だから、自分は反省って必要なものだと思います。これは自分が辛い思いしたから後続のお前らも同じ思いしろとかそんなしょうもない話ではない。
以上。よくまとまらないがただの雑記なのでこれで終わる。