※ブログ移転の際に記事がインポート出来ていなかったため、過去のライブドアブログから元記事を引っ張ってきて加筆修正をしております。
ブログを始めて6年経ちました(更新してない期間めっちゃ多いけど)
このブログ名ダサすぎるんだけど6年目まで来ちゃうともう引くに引けないですね。
今更変えるのもあれだしこのままダサい方向で行きます。
6年前と言えばまだ陸上自衛隊にいた頃ですね。
未だに数字の1を(ヒト)、0を(マル)って言う癖が抜けません。
なんで辞めたか?
そこで今回は昔を懐かしんで陸上自衛隊をレビューしていきます。
※あくまで俺がプレイした自衛隊なので所属する部隊によって難易度は大幅に変わってくる
THE 陸上自衛隊 レビュー
【プレイ時間】4年
4年やり込んでもバトルフィールドでいうとランク6あたりです
【俺的自衛隊生活の難易度】
新隊員教育前期 ★★★★☆
新隊員教育後期 ★★★★★
中隊配属1年目 ★★★★☆
中隊配属2年目 ★★★☆☆
中隊配属3年目 ★☆☆☆☆
初心者向け指南
・攻略ポイント
入隊前にある程度体力を上げておかないと苦労することになるので走り込みで最低限のHPを確保しておこう。
反省システムというHPどころかLPまで削られる追い込みがあるので覚悟しておく。
あまりにもステータスが低い場合訓練についていけず、班員からもいじめられてゲームオーバーになってしまうぞ。
君は入隊後、現実世界から柵で隔離された世界に入り込むことになる。
理不尽なことがまかり通るゲームバランスがぶっ壊れている世界なので駐屯地内は日本と思わないほうが良い。
ドラクエ5の奴隷期間を半年間続けると思ってくれれば分かりやすいぞ!
後期教育を含めて半年間の奴隷生活を楽しむことが出来るのはこのゲームの魅力だな。
普通科の後期教育は文字通りの地獄を味わえるので覚悟しておくといい。
上官の言うことに対して「いいえ」は無いものと思ってください。この点についてはドラクエ経験者ならすんなり受け入れることが出来るでしょう。楽しいね^^
すし詰めのバスに乗って向かうのは田舎の某駐屯地だ。
新隊員フェイズ
新隊員教育では大きく1区隊と2区隊で分かれる。自分は1区隊6班の配属だった。
1区隊と2区隊では教育が別々になるので別区隊のやつらと絡むことはない、むしろ敵視してるくらいだ。
1区隊は1~6班で構成されていて各班確か8人くらい居たと思う。
※後期教育では10人部屋だった
衣服の受領だかの細かいイベントがあるがチュートリアル通りに動けば問題ない。
最初は縫物だとか書き物だとか色々あってそれなりに余裕がある生活を送ることになるだろうが数日経てば先輩方の大きな声が飛び交う楽しい職場になっていると思う。
新隊員のルール
・班単位で動くのは絶対で、単独行動をしてはいけない
・強制マルチプレイなので求められるのはチームワーク
・飯を食うのも風呂を入るのも班行動だ
・飯は5分、風呂は15分クリアしよう。このゲームはとにかく時間が足りない
・飯を早く食うコツは味噌汁を有効活用して全て流し込むことだ
・すれ違う隊員全てに敬礼をしなければいけない。自分たち以外は全て上官にあたるからだ。
裁縫イベント
戦闘服の受領等をしたらネームや階級章を縫うことになる。
ここで裁縫スキルを出来るだけ上げておこう。このスキルは後期教育、中隊配属後も必要になってくるので上げれば上げておくほど便利だ。
中隊配属後なら駐屯地内のクリーニング屋にゴールドを支払うことで縫物を依頼することも可能だ。
拠点について
班ごとに振り分けられた班部屋がメインの拠点になる。
ここでは就寝、娯楽(休日のみ)、裁縫、勉強、プレス(アイロンがけ)などを行うことが出来る。
自由時間はほとんど無いものと思ってくれ。
拠点では洗濯機の争奪戦もあるぞ。数十人が生活している中で洗濯機は4台しかないので、なるべく班員と協力して一緒に洗濯物をブチこむのが効率的だ。
武器について
銃授与式というイベントで自分用の銃を入手することが出来る。これが教育期間中で使える唯一の武器だ。
64式小銃か89式小銃のどちらになるかは教育部隊で変わってくるだろう。
ちなみに64式のほうが分解結合が面倒な上に重く、色々と辛い思いをするのでハズレだ。
※俺は前期が64式小銃、後期は希望して普通科に行ったので89式を使うことになった
自分の意思で武器を出し入れすることは出来ず、基本的には武器庫に保管されている。
普通科に入れば機関銃のMINIMIや84無反動砲を持つこともあるだろう。とても重いから行軍のときは地獄だ。楽しみにしておこう。
台風イベント
このゲームをプレイしたことのない人でも自衛隊名物「台風」を知っている人は多いだろう。
これ、冗談じゃなくガチでやるからな。起床後のベッドメイキングが上手く出来ていない状態で課業を受けてしまうと起こりやすいイベントだ。
このイベントが起こってしまうと名前の由縁通り台風が通ったかのように部屋が荒れた状態になる。
余程ベッドメイクが下手だったのか布団が外に放り出されてる奴もいて笑ってしまった。
反省イベント
起床後の点呼が遅い、ベッドメイキングが下手、戦闘服のプレスが出来てない、半長靴が汚い等様々な状況下で発生するイベントだ。いつ起きるかワクワクするだろ?
このイベントが起きた場合大抵はシンプル且つ辛い腕立て伏せをやることになる。回数なんて班長の気分次第だからな。30回で終わると言っても29回目までやったところで数を忘れてしまい1から数え直しとか普通だ。
特に起床後の点呼は高確率で反省イベントが起きるぞ。なぜなら点呼の場合区隊内で1人でも集合が遅いやつが居たら終わりだからだ。
腕立てならまだ良いが、酷いときはハイポート(銃を持って駆け足)という地獄の反省もある。
体力錬成の場合は銃を持ち出さないのでハイポートをやることはないが、銃を持ち出す訓練の時は震えておくがいい。誰かがヘマしたらハイポートが来ると思え。
ハイポートはマジでしんどい故、発生確率はそこまで高くないが万が一発生してしまったら地獄を見ることになる。
班長、班員との思ひ出や反省について
対話帳に当時の記録が残っていた。
※対話帳とは自分と班長の交換日記みたいなもの。基本毎日書く
班長は俺たち班員を指導する上官のことです。
この対話帳を見て当時のことをハッキリ思い出せる。
対話帳に書いてあるとおり分解結合でミスをしてしまい反省。
※画像はインポートミスにより残っていません。ごめんなさい。
64式小銃を水平に掲げて走らされた。
対話帳には書いてないがそのあと30分近く腕立てをさせられたんだ。
クソ熱いアスファルトでやらされたから良い思い出だ。
同じミスした班員はこの腕立てで手を火傷していた。
オモチャなんかじゃなく本物の銃を扱うからこそこうやって罰を与えて身体で覚えさせるってことは大事だと思う。
おれ含めてバカが多かったし頭使っても覚えないもんな!
他に珍しいケースとして反省文を書かされることもあった。
後期教育で「脱落防止について」、「ゴミ箱とは」、「バディとは」、「行動とやる気について」の計4つのお題で反省文を書かされた。
これは課業後の自由時間を奪うという狙いがあったのだろう。
教育後半になると余裕も出てきて1時間くらいはダベったり出来る時間も出てくるけどその自由を奪うわけだ。
ぶっちゃけ腕立てなんかよりよっぽどダルい。
フットロッカーの上に原稿用紙を置いて適当に文章ひねり出して思ってもいないことをひたすら書き連ねた。
※下記の反省についても画像を掲載していましたがインポートミスにより画像はありません。
管理人が書かされた反省文一覧
(脱落防止について)
後期教育の出来事で、匍匐前進の訓練中に脱落防止をしっかりやらなかった同期が水筒を落とす
連帯責任で原稿用紙5枚の反省文を班員全員書かされた
落としたの俺じゃないんだが、このゲームは連帯責任システムがあるので仕方がない
句読点を無駄に使いまくって文字数を稼いでるのがバレバレである
水筒落とした本人は腕立てやらされながら泣いててクソワロタ
腕立てが辛いとかじゃなくて周りにも連帯責任で迷惑が掛かってるから申し訳無さで泣いていたんだろうな
(ゴミ箱とは)
班部屋に置いてあるゴミ箱にゴミを溜めすぎた結果書かされた反省文
班のやつら全員が俺がやらなくても誰かがゴミまとめるだろと考えていたために起きた悲しい出来事だ
恥ずかしいことにこの画像だけでも二か所誤字っている
(バディとは)
言い争いとか起きて班内の空気が悪くなった時に書かされた反省文
後期は10人部屋だったから(1人辞めたが)色んなやつが居て中には好かない奴もいるわけです
※新隊員教育でいうバディとはベッドバディのことで、二段ベッドの上か下にいるもう1人のやつのことを指す
入隊して部屋に入った時点で決められている運命共同体だ
体操、戦闘訓練などでバディと共に行動することは多いのでベッドバディとは絶対に仲良くやろう
ベッドメイクもバディと協力してベッドを整えたりするんだけど後期のバディとは結構意見のぶつかり合いが多くて個々にベッドメイキングしてたりした(最終的には仲直りしたけど)
1人でベッドメイクやると部屋が狭いのもあってクソ効率悪いからね。しかも俺は二段ベッドの上側だったから更にベッドメイクがやりづらい
二段ベッドの下に振り分けられたら当たりだよ。俺は前期後期とも二段ベッドの上だった
(行動とやる気について)
これは何で書かされたか覚えてない
たぶん訓練に気合が入ってなかったとかそんなもんだろう
適当に理由を見つけて反省させられるのがこの世界だ
一番辛かった反省
それは後期教育、真夏の中でやらされた反省だ。
事の発端は訓練中に区隊旗(くたいき)が風で倒れてしまったことだ。
教育期間中は常に区隊旗という区隊の象徴である旗を持って移動しなければならず、訓練中は旗を固定して倒れないようにしておかなければいけない。
訓練の説明中に区隊旗が風にあおられて倒れたけど普通に立て直して訓練の説明が続く。
(ホッ、反省は無いのか・・・)
その日の訓練内容は各個前進(各個前進について詳しく知りたければググってね)だった。
確か機関銃も使っていたと記憶している。
各個前進して目標地点まで来たら銃剣を小銃に装着。
って感じで恥も外聞もなく出せるだけの声を張り上げて突撃。それこそ寄声としか言いようのない叫び声を上げて。
正気の沙汰じゃない。
太陽で熱されたクソ暑い芝生の上でこの各個前進をヒーコラやりつつ訓練が終わる。
俺「フゥー終わった終わった^^」
……
……
……
長時間の反省になるため訓練中じゃなく訓練後にぶっこんできやがった。
レンジャー隊員の区隊付(区隊長の次に偉い人です)がハイポートの先頭に立った。
おれたち新隊員が戦闘力5のオッサンだとしたらレンジャー隊員はスーパーサイヤ人です。
そんな人が先陣を切って走るということはそれなりの地獄が待っているということだ。
熱中症でぶっ倒れないように途中途中ホースで水を掛けられたリもしたがその水のせいで戦闘服が重くなる。小銃も半長靴も戦闘服も全てが重い上に真夏の暑さ、辛い。
1周走るごとに区隊付が「ピーーーーッピ!」と笛を吹いて反転してもう1周。これを何度繰り返したか分からなかった。
終わりかと思いきや終わらせさせない、いつ終わるのか分からず体力の限界を超え、心も折れそうになる。
俺たちの横では班長や副班長がもっと声出せオラァ!とか言ってあたたかい声援を送ってくれます。
クソッ班長達は銃持ってねーからいいよな!とか思ってました^^;
走れなくなりそうな奴がいたらそいつの小銃をみんなで交代で持って背中を押して意地でも脱落者は出さないようにしていた。いや~青春してましたね。
ハイポートは結局2時間近く続いた……。
これが教育期間中で一番キツかった反省です。
何よりイラついたのは、俺たち1区隊はやたら反省とかハイポートやらされてるのに2区隊のほうは全然そういうの無かったんだよな。
区隊でも教育方針が違うから反省してるとこほとんど見ない2区隊は羨ましかったし、ヌルい教育を受けてる2区隊の奴らは完全にザコだと見下してたね。そうとでも思わなきゃ理不尽さにやってられなくなる。
後期教育は反省が無い日なんて無いくらいに毎朝毎晩なにかしらやらされていました。
まとめ
教育期間中は同期と喧嘩したりガンプラ好きだったやつが訓練についていけず辞めたり、中隊配属後も色々と面白い出来事があったりと書き足りないことも多いのですが教育期間を部分部分抜粋しただけでこれだけの長さになったので終わります。
休日はPSPで遊ぶくらいのことは出来るので安心してください。
俺はディスガイアポータブルと押忍戦え応援団2をやり込んでました。
ここがGOOD
・飯が美味い。(駐屯地で大きく変わる)
・足を伸ばせる広い風呂に入れる
(教育期間中は湯船に入る余裕はほとんど無い)
ちなみに風呂はみんなチ◯コ丸出しだからね。タオルで隠すやつなんていないから吹っ切れろ。
ここがBAD
・強制マルチプレイ
・PTメンバーは男しかいない
クソゲーかどうかは人によるので実際に触ってみるのをオススメします。
以上。
余談ですが自衛隊に来て初めて男が男に惚れる、という経験をしました。
ひたすら自分に対してストイックで後輩の前じゃ絶対に辛い顔を見せない、俺の部屋長。そんな部屋長に俺は心から心酔していました。
部屋長は自分が辞める年にレンジャー隊員になりました。人生で一番尊敬している人です。
部屋長はみんなから恐れられていたけど、そんな部屋長と仲良く出来て、俺はちょっとした優越感みたいなものを感じていたな。
こんな尊敬出来る先輩と同室出来たことは俺の人生における数少ない良き思い出です。