本日(2021年5月25日)に発売された『バイオミュータント』の評価・レビューをおこなっていきます。
本作のジャンルはケモノオープンワールドRPGです。ジャンル名に“ケモノ”を冠している通り、ケモノのキャラクターが登場するゲームになっています。人間は出てきません。
常にケモケモしている。
舞台設定は、簡単に言ってしまうと世界崩壊後が舞台のポストアポカリプスものです。何故世界が崩壊したのかは作中序盤で語られます。
今回は、そんなケモノオープンワールドRPGについて語っていきます。ゲーム紹介と魅力解説、マイナス部分、総評の流れとなります。
では、ご覧ください。
『バイオミュータント』ゲーム紹介、魅力
キャラクターメイキング
本作では自分好みのキャラクターを作成することが出来ます。
種族、体型、身体の色、クラス、耐性など、かなり細かい部分を設定できる。
種族や体型で初期ステータスが変化し、クラスでは所持する能力が異なります。
レベルアップをすれば好きなステータスにポイントを割り振れるので、数値の変化でそこまで悩む必要はないかもしれません。自分は移動速度を重視した体型にしました。
オープンワールドゲーは移動速度が速いほうが良いだろという判断です。
クラスはデッドアイ、コマンドー、サイフリーク、サボター、センチネルの5種類。ここではコマンドーとサボターの2点のみを画像で紹介しておく。
自分は二刀流がカッコいいと思ったので、二刀流スキル(ツイン・シルバーグリップ)を持つサボターを選択した。
ちなみにこれらクラスの所持している能力は、後述するアップグレードポイントを消費しても獲得できるようになるので安心して欲しい。取り返しのつかない要素ではない。
……とまあこのように、自由度の高いキャラクターメイキングを体験できます。
オプション設定が豊富
オプション設定では視界の広さを始めとした様々な項目があるので、自分に合った設定がきっと見つかると思います。
視界の設定を出来るゲームは結構珍しいと思うのでありがたいことです。自分は視界が広いほうが良いので最大値に設定しました。
※ゲーム開始時に設定する難易度も、オプションで後から変更可能。
アクションが豊富
とりあえずプレイして思ったことは、アクション要素がかなり豊富だということ。
近接アクションや銃撃、バイオジェネシスやサイ能力によって、多彩なアクションを楽しむことが出来る。
レベルアップ時に獲得できるアップグレードポイントを消費すると、新しい戦闘技術を習得することが出来ます。
習得した戦闘技術をバトルで使用すると、マンガのように技名が画面上に表示される。フォントがダサいのが残念だ。ここはもうちょっと力いれてほしかった。
それとは別にミューテーションと呼ばれる強化項目も存在し、こちらではバイオジェネティクスやサイ能力、いわゆる魔法に位置するようなスキルを獲得できます。
戦闘中、条件を満たすことでスーパーワンフーという特別なアクションもおこなえます。
意識してスーパーワンフーの発動を狙うのが戦闘を有利に進めるコツだと思う。
攻撃手段だけではなく、ガードや回避行動といった防御手段も当然あります。タイミングよく敵の攻撃をガードすることで敵を打ち上げるカウンター攻撃をおこない、そこからコンボ攻撃も仕掛けられたりする。
ここまで説明すれば“アクションが豊富”というのもお分かりいただけたかと思います。
クラフトで装備が作成できる
ストーリーを進めることでクラフトという装備カスタマイズ要素が解禁される。
冒険中に手に入るカスタマイズアイテムを組み合わせ、オリジナルの装備が作成できます。
ちなみに「運」のステータスを上げることでレアリティの高いアイテムが入手しやすくなります。ステータスの“お宝引き寄せ率”っていうのが、それです。
※追記:現在の装備武器紹介
クラフトで放射能属性を持つ片手武器と冷気属性を持つ片手武器を作り、それを二刀流で装備しています。
エクフェトも発生するので、気持ちいいです!
探索が面白い
フィールドを彷徨いていると、ロケーションをしばしば見つけることが出来ます。
ロケーションのエリア内に入ると、探索できるアイテムの数が表示される。レアなアイテムの入った宝箱も置いてあったりして、探すのが楽しい。
ロケーションエリアの宝箱や資源トーテムを全て探し終えるとエリアクリアの表記も出るので、見落とすこともないです。ここは親切で嬉しいね。
建物を見かけても入れない、なんてことはこのゲームではそんなに無い。探索をガンガン楽しもう!!
ファストトラベルも存在
一応オープンワールドゲーとしては当然の要素となりますが、ファストトラベルが可能であることにも言及しておきます。
“道標(みちしるべ)”にアクセスすることで、その地点のファストトラベルポイントが解禁される。マップを開けばファストトラベルポイントへ瞬時に移動することが出来る。
ロード時間はこの手のオープンワールドゲーにしては短く、10秒もかかりません。ロードが短いのはGOODです。
余談だが道標を解禁するとき、オシッコでマーキングするモーションを取るのが面白いです。
ストーリーはプレイヤーの選択で変化。テキストも秀逸
ストーリーの進行はプレイヤーの選択次第で変化します。
序盤から結構重要そうな分岐を迫られる。
個人的に感じたことは、テキストが秀逸だということ。これは翻訳のセンスが良いんですかね。
呉圭崇(くれよしたか)さんという声優さんが本作のナレーションを務めているんですけど、その声質とも合っていて上手い具合に世界観が演出出来ていると感じる。
日本語吹き替え対応のゲームではありますが、キャラクターが個々に喋るというわけではないのでその点はご了承ください。
ナレーションがキャラクターのセリフを翻訳してこうこうこう言っている。みたいな小説を朗読するような感じでキャラクター同士のやり取りがおこなわれます。
BAD部分:NPCとの会話はテンポが悪い
NPCと会話もできるんですけど、いちいち画面が切り替わるのでここはテンポが悪いなと感じた。
一言程度の会話でも画面が切り替わるので面倒です。
どれも大した会話はしない感じなので完全スルーでも良さげな雰囲気がありますが、まあここはちょっとマイナスポイントです。
まとめ:好感触のオープンワールドRPG
さて、現時点の感想としては、かなり好感触なオープンワールドRPGです。
ちなみにゲームを進めることで乗り物も入手できます。↓の動物が襲われているので、見つけたら助けてあげましょう。助けるとマウントが解禁される。
ファストトラベルの読み込みも早く、カスタマイズ要素は事前情報通り豊富で、遊びごたえのある作品かなと感じた。フィールドの探索も面白いです。
ワンフー(カンフー)やシーフー(師父)、そして音楽の雰囲気といい、中国っぽい世界観を持っている作品です。
ケモノが好きだったり、オープンワールドゲーで多彩なアクションをしてみたいという方が居たら購入する価値はあると思う。
神ゲーという評価は下せないが、十分に楽しめそうなゲームです。レビュー点数は8.6/10とします。
アクションが豊富ではあるものの、爽快感があるかと聞かれるとそこまでではないというのが神ゲーに至らない理由です。悪くは無いんだけど、最高かと聞かれたらそうではないラインです。敵の湧きが少なく感じるのもちょっと気になる。
ゲーム開始時に選べる難易度はイージー、ミディアム、ハードの3種類。難易度設定が可能なので、アクションが苦手な方でも遊べるかと思います。
本作のレビューは以上になります。