『漢検準1級合格への道』今回は番外編です。
ちょっと紹介したい四字熟語があったので記事にします。
その四字熟語とはズバリ……
「黄絹幼婦(こうけんようふ)」です。
漢字検定準1級の出題問題として登場するこの四字熟語、果たして意味は分かりますか?これを初見で答えられたら天才です。
黄色い絹と少女を組み合わせた四字熟語、その意味は……
「絶妙」です。
この由来がまた面白かったのです。
「黄絹」は、色のついた糸で「絶」の字、「幼婦」は、少女で「妙」の字であることから。
中国後漢の時代、魏の曹操が江南にある曹娥(そうが)の碑を訪れたとき、碑の裏側に「黄絹幼婦外孫齏臼(こうけんようふがいそんせいきゅう)」の文字があった。
曹操はその文字の意味がわからないので、付き従っている楊脩(ようしゅう)に「わかるかどうか」とたずねると、楊脩は「わかりました」と答えた。曹操は「わしが考えつくまで答えを言うな」と言って、道々考えたところ、「黄絹」は色糸で「絶」、幼婦は少女で「妙」といった具合に謎ときをして、碑文の意味が「絶妙好辞」であることがわかった。
しかし、碑文の謎を全部解いたときには三〇里も過ぎていた。曹操は「わしの才は楊脩には遠く及ばない。その差は三〇里もあることを悟った」と語ったという。引用元:goo辞書
黄絹は色の付いた糸だから、糸+色で「絶」、幼婦は少女だから、女+少で「妙」、これを合わせて「絶妙」としたわけですね。とても面白い言葉遊びです。
『黄絹幼婦』は「絶妙」という意味の他、二人の判断が同じになること、素晴らしい文章、といった意味があります。
いや~、これは面白い!と、意味を調べた時には感動しました。雑学として覚えておいても損はない四字熟語かと思います。
短いですが今回は以上。