【格ゲー話】『スト5CE』対空の考え方。これは意識してなきゃ絶対に出来ない話。経験よりも意識。“凝”をおこたるなよ。

『ストリートファイター5 チャンピオンエディション』今回は対人戦における“対空”の話をしたいと思います。

“対空”、それは相手のジャンプ攻撃を迎撃するための手段です。

ジャンプ攻撃からのコンボは3割近くの体力を容易に奪っていく強力な攻撃手段。ガード出来たとしてもジャンプ攻撃をした側がフレーム面で大幅に有利。

つまり、相手のジャンプ攻撃はなるべく咎めなきゃいけない攻撃手段です。今回はそんな“対空”の話。

なんでこんな話をするかっていうと、明日、ウメハラさんが格ゲー初心者講座と題して「対空の仕組みと習得方法」という配信をされるからです。

格ゲー初心者講座第二弾9/6(日)13時からミルダムでやります。
タイトルは「対空の仕組みと習得方法」

— 梅原大吾 (@daigothebeastJP) September 4, 2020

ってわけで、先んじて自分の持論を述べておきたい。ウメハラさんの講座の後にこういう記事書いたらパクりだとか、そういうことをガヤに思われそうなので、そういうのもあって、とりあえず自分の対空に関する意見を語っておく。

当然自分なんかの意見よりは格ゲーレジェンドであるウメハラさんの意見のほうが参考にはなると思いますが、自分の意見も絶対に間違っていないと自負しているので、時間がある初心者プレイヤーの方には目を通していただきたい。

対空は意識しなきゃ出来ないということ

対空がしっかり出来る人に対して、「強い人は対空がよく出て凄いな～」「反射神経凄いな～」とか思う人がいるかもしれませんが、対空というのは反射で出るようなものじゃありません。

対空は意識しないと出来ません。

“飛びは絶対に落とす”

このモードに入っていないと相手の飛びは100%落とせません。

俗に言う“上を見る”とも呼ばれている行動です。対空を落とせる人、落としている状況っていうのは、地上戦を一時的に捨てて上だけを見ていることが殆どだと思います。

対空は「こいつジャンプしてきそうだな」ってときに、上に意識を割いているから出来る行動であって、上を見ていないときの意識外、つまりQJK（急にジャンプが来たら）の場合、まず飛びは対処出来ない。

対空方法：相手のジャンプ攻撃を落としたければそこだけをしっかり見る

つまり、初心者の方に知っておいてほしいのは、対空というのは反射神経で出来るものではなく、意識しているかどうかで決まるのです。

相手がジャンプ攻撃してきそうだなって思ったら、相手キャラの頭上部付近くらいに視点を置いてください。

相手がジャンプ攻撃してくることだけに意識を割いておけば、絶対に落とせます。他は全て捨ててください。

相手がリュウなら、波動拳も前ステップも全部通したっていいって気持ちで、とにかく上（ジャンプ）だけ注視してください。そうすると絶対にジャンプは咎められます。

まとめ

明日はウメハラさんが「対空の習得方法」というのを配信で語ると思うのですが、自分からすると、“対空”というのは習得というより意識の割き方で決まることだと思います。

地上戦を捨てて相手のジャンプだけ見ていれば対空は100%出来ます。ただ、それをやると相手の前ステップだったり飛び道具を通され放題になる。

逆に、地上戦（近寄って有利フレが取れる打撃を振りにいったり、前ステして攻めたり）を意識しているときは、相手のジャンプを対処することは難しいでしょう。

上手いから飛びを落とせるのではなく、上（ジャンプ）を見ているから、飛びが落とせるのです。

スト5の対戦、上を見るか？横を見るか？ということです。

プレイヤーのランクが上がるにつれて、その意識配分が難しくなっていくという感じです。飛びだけ見ていたら地上戦が疎かになる。地上戦に集中していると飛びは落とせなくなる。

自分の立場だけでなく、対戦相手がいまどこに意識を割いているか、それを考えるのも対戦では重要ですね。

相手が飛びを落としてくるなら、そのときの状況は地上からの攻めが通りやすい状況だったということに他ありません。

逆に、飛びが通ったなら相手は完全に地上戦へ意識を割いていたことになります。

自分はこの対空への意識っていうのは、『ハンターハンター』の念みたいなものだと思っています。何を対処するためにどこを見るか、どこに力を入れるか。そこを考えるのがスト5の対戦では重要です。

相手が飛んできそうならジャンプをしっかり見る。飛びの対処と地上戦を同時に完璧にこなすっていうのは不可能です。それが出来たら格ゲーの読み合いなんて成立しません。

立ち回りは割り切ってください。飛びを落としたいなら飛びに100%意識を割いて絶対に見る。対空ってのはこれが出来るかどうかです。中途半端に対空と地上戦を同時にこなそうとしたらどっちも対処できません。

で、相手が飛ばないと考えるなら地上でしっかり戦ったり、逆にこっちから飛んでみるとか。

対戦中はどこに意識を割くかっていうのが頭の中で目まぐるしく変化します。

今回は対空の話だけなので対空の話しかしませんが、対戦中にはそれ以外も色々な思考が渦巻いています。こいつは無敵をよく擦るなとか、有利フレでも暴れてくるなとか、やたら投げシケ狙ってくるなとか。相手がどんな考え方をもって戦っているか。それを意識して戦えば、勝率も上がるでしょうし、対戦も楽しくなるかと思います。

対戦相手をぶっ潰すのが目的の格ゲーですが、勝つためには相手の気持ちに寄り添う（相手が何を考えているのかを考える）のが大事なのです。深いですよね。

以上。

もし自分の飛びが迎撃されているなら、相手は上に意識を割いているということ。つまり、地上での攻めが通りやすいのです。それを理解してください。対空が落とされるっていうことは飛びに意識を割いているっていう、有益な情報を得れたことでもあるのです。

メッチャ簡単に言うと、相手が対空意識モードに入っていると考えるなら地上で攻めて、地上戦意識モードに入っていると考えるなら飛べばいい。相手の意識外の行動をいかに狙えるか。それが重要。

これらの考え方をもって対戦をすれば、対空の成功率は格段に上がります。何度も言いますが、対空は反射神経で出しているものではありません。意識をしっかり割いてください。
（オート対空とも呼ばれるまちゃぼーさん、他プロゲーマーのsakoさんももちさんとかは例外です。あの人達はどんな意識の割き方で完璧な地上戦をこなしつつ対空も出来るのか、自分には理解不可能です。）

ちなみに、自分が使っているコーリンというキャラは対空がメッチャラクなので初心者にもオススメです。

めくり攻撃はしゃがみ強Pじゃ落とせないので、上段当身（強フロストタッチ）で落とすことになるのですが、それもコマンドが簡単なので、対空は容易です。

コーリンはDLCキャラなので、フリプから始めた人はチャンピオンエディションにアップグレードするか個別購入する必要がありますが、コーリンはマジで強くて簡単なのでオススメしたいです。