『スト5CE』プレイヤー目線で語る、サブキャラを使いこなせる凄さについて。ときどバイソンの凄さ。しっかりと使いこなせる練度まで上げてこそ“被せ”として機能する話。

『ストリートファイター5 チャンピオンエディション』ストリートファイターリーグのときどvsウメハラの試合で、ときどさんがユリアンを使わずにバイソンを被せたことで一部の人から非難の声が挙がっていた。

それについては過去記事を読んで欲しい。

自分が思ったのは、そこに文句を言っている人はスト5を触っていないという印象が強い。スト5やっていたらそういう感覚にならないというか、そんなところです。

スト5やっている人からしたら、バイソンを被せで用意出来るまでに練度を上げたことが凄い、となるはずです。

動画勢は発言するなってことじゃなくて、意見を発言するにしてもプレイヤーを腐す言い方は無いだろうってことです。

今回の件、野球のブーイングとかに例えられたりもしたけど、そのケースって負けた相手が言われるものじゃないですか？今回って勝ったときどさんがブーイング食らっていたわけですから、かなり異常だなと思った。

自分は、応援しているプレイヤーが負けたからって、負けたプレイヤーを叩いたりもしないし、かといって勝った対戦相手にブーイングなんて飛ばしません。だから、ここらへんの野球のヤジとかそういう感覚がどうにも理解は出来ない。“野次”っていう行為そのものが理解できないです。

だって、野次飛ばしてる相手って絶対自分より上手いプレイヤーじゃないですか。だから、そのプレイヤーに文句言ったりするのってすごく変じゃないですか？文句言えるような立場だったら、あなた自身が大会に出たりして活躍すればいいのではと思う。

そもそもバイソンがガイルにどれくらい有利だとかを、“寒い”とかコメントした方は知っているのだろうか。自分は、ときどさんがわざわざユリアンから乗り換えるほどの有利だとは知らなかったです。

動画勢の人からしたら、単純に有利キャラ被せてズルいってなるかもしれませんけど、これはボンちゃんも言っていましたが、被せてそれで100%勝てますってゲームではないです。

メインキャラとは別でサブキャラ触るのって、かなり大変です。

ここは実際に自分がスト5プレイしているので、その目線で語りたいと思う。

自分がサブキャラ触るの大変だなって思うのは、主に3つの理由からです。それ以外に何かあったら追記します。
（これは超不器用な自分からしたらです）

まず挙げられるのはメインキャラとの操作感の違いです。

メインキャラで使っていた固めが、別キャラだと全く操作が変わることになったりする。立ち回りの主軸で使う通常技がこれだと、慣れるまで多くの時間が掛かる。

“あきら”が新キャラで実装されたとき、自分もちょっと触ったんですけど、ダンとは通常技の振り方が違いすぎて、100試合ほどで使うのを断念しました。

あきらの操作に慣れ過ぎるとダンを扱えなくなると感じたからです。
（管理人はダン使いです）

固めのパターンが全く逆だったり、あきらの操作に慣れてしまうとダンを使った時に意図しない中段を出してしまうとか、そういうのがあって、あきらに慣れすぎないほうがいいなと感じました。

あきらでよく使う“前大P”ですけど、これはダンだと中段技になっているので、ここの操作がゴッチャになると面倒なことになる。

自分は現在はダン使いですが、元はコーリン使いです。ごくまれにコーリンを触るときがあるんですけど、そういうときって完全にコーリンの動きを忘れていてメチャクチャな動きになるんです。

ダンは立ち中Kが使いやすいので、歩きながら立ち中K振ることが多いんですけど、それをコーリンに変えたときにやると中段技が出てしまう。身体がダンの意識で立ち回ってしまうのです。

わけわからないところで中段技を出したり、普段のコンボ忘れちゃったり、そもそも通常技の振り方も下手になっているしで、やっぱダンのままでいいやって結局ダンに戻ってくる。

そして、慣れるまでサンドバッグ状態になるという辛さ。

新キャラを触ると、当然メインキャラなんかよりも使いこなせはせず、ボコされまくります。自分の場合は、触り始めは勝率2割とか3割とかザラでした。

ポイズン、ダンなんかは最初は負けまくりで、勝てたら珍しいってくらい酷い勝率でした。

ダンは現在3700試合こなして勝率が46%ほどありますが、触りたての頃は勝率26%でした。

ちなみに元メインキャラのコーリンは勝率6割ほどです。コーリンがどれだけぶっ壊れているか分かりますね。

まあこれは引き大K弱体化前の勝率になるので、今メインで触ったら勝率はもっと下がるはず。引き大Kの弱体はかなりデカいです。VT2の弱体よりもむしろこっちのほうがキツくらいじゃないかと今は思い始めている。

そんなわけで、新キャラを触るとなると長期間サンドバッグになることを覚悟する必要がある。これは不器用過ぎる自分だけの場合かもしれませんが。

自分は無差別帯（スパダイ）なので、基本的に自分より強い人と当たることが多く、それが慣れていないキャラとなるとボコされっぷりが半端ないです。ダンを触り始めの頃、グラマスに舐めプされたことあります。

主にこのような理由から、サブキャラを複数扱える人は凄いと思っている。

大会だとプロゲーマーは簡単にキャラスイッチしていますけど、よく操作の違いに戸惑わないなって思いますもん。

自分だったらまず操作に慣れるまで時間が掛かります。もし大会だったら操作に慣れる前に試合が終わってしまうでしょう。

だから、ストリートファイターリーグでときどさんがバイソンを出したことも、すげえなって思うわけです。

ウメハラガイル、ひぐちガイル、水派コーリン、やないG、ザベスファルケ、りゅうせいユリアン、歌広場ケン、えいたケン、こくじんバイソン等……1キャラに注力して戦うプレイヤーたちの魅力も当然あると思います。

1キャラ専門のプレイヤーは、必ずそのキャラの試合を見れるっていうのが魅力ですね。自分と同じキャラを使っているからファンになるってパターンも多いでしょう。

が、それとは別で多数のキャラを使いこなすプレイヤーも、また凄いと思う。

ウメハラガイルのためだけにバイソンを仕上げたときどさんの勝つための意志力ってのは、それこそ本当に凄い。

いくら有利だからって、そんなちょろっと触って全1クラスのガイルに勝てるなんてこと絶対無いだろうし。

ときどさんのCFNを見たらバイソンを2000試合も触っていて驚きました。

マゴさんも言っていましたが、全然隠していないです。

自分がスト5をプレイしていてメインキャラ以外を触ったとき、本当に苦労した経験があるので、そのプレイヤー目線として見ると、SFLでバイソンを出したときどさんは凄いなって思います。

プロゲーマーですし、自分みたいに操作とかで苦労するとかそういうことはないでしょうけど、ウメハラさんを処理するくらいまで仕上げるってのは、流石に生半可な練習量ではないと思う。浅いバイソンだったら逆にウメハラさんに倒されていたことでしょう。

動画勢の人が思っている以上にサブキャラを触るのって大変です。自分がろくに扱えないバイソンを触って同ランク帯のガイルに勝てるかっていったら絶対にありえないですし。有利キャラ出しました、はいそれで勝てます、じゃないです。

以上。