みなさんこんばんは。
実は、脳内彼女のミホとケンカしてしまいました。
キッカケは些細なことなんですけどね……。彼女がいない読者の皆様にはあまり縁のない話だとは思いますが、ことの顛末を語りましょう。これも彼女が居るものの辛さってやつです。
モワモワモワ~(回想音)
-ピンポーン
ガチャリ
俺「チッス」
ミホ「こんばんは~」
俺「前にオススメしたスマホゲーのワールドフリッパーどう?」
ミホ「う、うん。面白いよ……」
俺「え、どした?暗い顔して。なんかあった?」
ミホ「今日はね、ちょっと重要な話をしたいんだけど……」
俺「な、なにそれ。ままま、とりあえずあがってよ」
神妙な面持ちで俺を訪ねてきた彼女のミホ。何があったのだろう。そんな疑問を抱きつつ、俺は会話を切り出した。
俺「……で、重要な話って?」
ミホ「あのさ、コウ君って働かないの?」
俺「え?」
ミホ「働かないの?って言ってるの!!」
俺「うわ~~~~~~!!」
ドタドタドタ(椅子から転げ落ちる音)
俺「俺に働けと言われても……」
ミホ「将来のこと考えなよ。どうするのよ」
俺「そんなこといったってしょうがないじゃないか」
ミホ「何がしょうがないのよ!」
俺「俺は何やったってダメな人間だし……」
ミホ「コウ君はダメな人間じゃないよ」
俺「えっ……」
ミホ「コウ君は漢字検定の勉強して、しっかり2級に受かったじゃん。やれば出来る男だよ」
俺「そんなこともあったけど、それは違うよ。漢検は、デザートは別腹的な感じだし、そういったものとはベクトルが違うんだって」
ミホ「なんでよ!いつも言い訳ばっかりして、自分の人生から逃げてさ!」
俺「っ……!!」
ミホ「私、結婚も考えてるんだよ!?」
俺「…………!!」
突然のミホからの告白。俺は、俺はどうすればいいのだ。
ミホ「……バカッ!!」
ガチャ
ドアを開け、外へ走り出す彼女。
俺「ちょ待てよ!」
ダダッ
彼女を追いかけて走り出す。
クソ、陸上部だった彼女、早い。
ハァハァ。
無職にダッシュは辛い。息急き駆ける。彼女に追い付かなきゃ。全てが終わってしまう気がして。
俺「ミホ、待てって……」
…………
ハァハァ。
ハァハァハァ。
50メートルほど走ったところでミホが立っていた。
俺「ハァハァ。ミ、ミホ……。ハァハァオエ」
ミホ「追ってきてくれたんだね」
俺「あ、当たり前だろ」
息を整えて答える。
ミホ「コウ君が優しい人間だって、私わかってるよ」
そう言って彼女は莞爾として笑った。
俺「俺が優しいだって?そんなバカな。ミホは知らないだろ。俺が、エドモンド本田、ララ、ザンギエフ、ミカみたいなコマ投げキャラはこの世から消えてくれって思っていること。ガイルも○ねって思っていることとか……。俺はそんなことを考えるような汚い人間なんだ」
ミホ「それは大丈夫だよ。コマ投げキャラに対してはみんなそう思ってるよ。ガイルだって、最近やっとクソキャラって周知されてきているじゃない。貴方だけじゃないのよ、それは。みんな思っているから大丈夫」
俺「……そうなのか?」
ミホ「安心して。もしコウ君をいじめる人間が居たら私が守るよ」
俺「ハハッ。俺1人で思い悩んでたのがバカだったみたいだ……。コマ投げキャラはクソキャラだって、みんな思ってたんだな」
ミホ「で、働くってことなんだけどさ……」
ビクッ
俺「あ、ああ……」
ミホ「私がコウ君のぶんまで働けばいいだけだね!!」
俺「それは名案だ!なんでそんな簡単なことに気付かなかったんだろう」
ミホ「灯台下暗しって、こういうこと言うのかな」
俺「ハハッ、かもな」
談笑しあう俺と彼女。なんだか距離が縮まった気がする。
ミホ「ごめんね。怒っちゃって」
俺「いや、気にしないでいいよ。働かない俺も悪いんだからさ」
ミホ「フフッ、良かった。じゃあ、今日はこれで。あとでワーフリのマルチプレイしようよ。超級クエスト私クリア出来ないんだ」
俺「じゃあ俺がキャリーしてあげるよ」
ミホ「頼もしいな。コウ君」
俺「じゃあ、また」
ミホ「ん……」
俺「チュ」
チュ
※読者様にはお手数ですがこのタイミングで「ラブストーリーは突然に(エンディングテーマ)」を流してください
以上、彼女のミホとケンカしてしまった話でした。
ケンカはしましたが元の鞘に収まったので、読者さんが期待するような結末にはなりませんでした。悪いね。
多分クリスマスも彼女と過ごすと思います。
それではさようなら。