日常

【自衛隊昔話】中隊配属時の張り紙は果たして“あるある”なのか。自分が見た衝撃の“反省”の話。

投稿日:2022年1月26日

Gショック自衛隊

今日は雑記でも。

本日の記事で『MOTHER』とコラボしたGショックの話をしました。

Gショックで思い出すのは、やはり陸上自衛隊に居た頃の思い出です。自衛隊といったらGショックみたいなとこあるからね。

正式採用されているんじゃないかってくらい全員が全員Gショック着けています。4月に自衛隊入る若者も居ると思うが、腕時計はGショックにしておこう。バンドが樹脂製の↓みたいなタイプ。

Gショック

雨に濡れようが泥まみれになろうが、どんなクソみたいな状況でも耐え抜いてくれる立派な相棒になる。

入隊後、PXで売っている3000円くらいのクソ時計は買わないように。すぐ潰れるから。今思うと、なんであんな安物の時計が売っていたのか不思議でならん。絶対自衛隊向けじゃないだろ……。

時計の話は置いておいて……

実は、今でも保管してある自分の中の思い出の品があります。

それはコレです。

中隊配属を歓迎した張り紙です。

新隊員教育を終えて、いよいよ中隊配属。で、自分が住む部屋のドアに貼ってあった張り紙です。

○○2士って書かれているところが自分です。

こういう新隊員を歓迎する張り紙は、新隊員が住む部屋には全て貼られていました。そこの先輩の手作りです。この張り紙は下から2番目の○○1士が作ってくれました。

こんな感じの歓迎張り紙ってどこの駐屯地でもやってる恒例行事だったりするんですかね?実は気になる。

まあ、この張り紙をウキウキで作る気持ちに関しては、自分が中隊配属から1年経って後輩が出来る時に分かります。後輩出来るとメッチャラクになるから。

中隊配属後、面倒だったのが外出申請時のハンコです。

営内の隊員が外出するときは紙に書いて外出申請をしなくちゃいけないんだけど、それをするためには先輩が外出するかどうか毎日聞いて、外出するのであれば組長以上の人から外出を許可するためのハンコを貰わないといけない。このハンコを貰うのがかなり面倒なんですよ。組長の部屋に行っても居ない時あるから。これがまあほぼ毎日あるから面倒でした。地味に時間使うから。

後輩が出来るとその役回りが後輩に受け継がれるので、開放感が半端ないんだ。当然、この外出申請以外にも面倒な役回りは沢山ある。中隊内では最低の階級ですからね。

ちなみに自分のところはエゲつない小隊でした。

小隊長、班長、組長が精強なレンジャー隊員です。この中で一番ヤバかったのは班長でした。とにかくヤバいです。何がヤバいって、それは後になって分かります。

「組員」の一番上にいるメッチャ怖い○○士長も、自分が辞める年にレンジャー隊員になりました。この士長こそが、過去に語ったこともありますが、自分が人生で一番尊敬している人です。メッチャ怖かったけどね。カッコ良かったです。男が男に惚れるような、そんな凄い先輩だった。

で、中隊配属後には記憶に残る凄まじい事件がありました。

↑の張り紙を作ってくれた○○1士っていう人が結構“やらかし系”の人で、自分が中隊配属後すぐ、外出中に身分証落としたんですよ。普通だったら脱落防止しているはずなので無くさないはずなんですけど、この先輩は無くしたんですよ。酒に酔っていたらしくて。

身分証は拾った人が連絡してくれたらしくて戻ってきたんですけど、その人にはキツい反省が待っていました。

自分が中隊配属後すぐの事件だったので、多分9月頃の話だと思う。まだまだ暑い日でした。

とある日、○○士長(こっちの士長は優しくて穏やかな人だった)の部屋に組長以下全員が集められた。部屋に来いって。部屋に居たのが班長です。上で語った、小隊内で一番ヤバい人です。

この部屋で○○1士への“反省”が始まりました。

班長が○○1士に腕立て伏せを命令して、それが延々と続きました。自分たち組員はその反省を直立不動でずっと見せられました。レンジャー隊員の班長と組長の圧力が凄まじかった。

いつ終わるか分からなくて、下っ端の自分はそれをひたすらずーっと見せられていました。ここで自分は、汗で出来た水溜まりというのを人生で初めて目にしたのです。延々と続く腕立て伏せで、○○1士からは大量の汗が噴出し、それが床に落ち、水溜まりが出来ていました。室内でですよ。

何十分か覚えていないが、とにかく“腕立て伏せ”には見合わないレベルの膨大な時間が経って、その反省が終わり解散となりました。もちろん膝をつくことなんて許されていなかった。

腕立て伏せをしている○○1士自身にとっては永遠に感じるレベルの地獄だったはず。

「とんでもない小隊に来てしまった」自分がそう思うのも無理はない出来事だった。

中隊配属してラクになるかと思いきや、待っていたのは地獄だったと。

jigoku

なまじ他の小隊は優しい先輩が多かったから、自分の小隊はとんでもねえなと思った。

でも、辞める頃には、その厳しい人たちの居る小隊で良かったなと思えていました。自分怠け者なので、厳しい人が居なかったら確実にダラけていたと思う。

まあ、そんな話がありました。

こんなヤバい反省を中隊配属後に見たのはそれが最初で最後でしたけどね。身分証紛失なんてドエラいやらかしだったから、そのレベルに見合う反省を与えられたのでしょう。

ちなみに外出する時に脱落防止してあるかどうかは当直にしっかりチェックされます。ポケットから身分証を落として、それが床に落ちないかどうかを当直が確認する。だから、身分証を無くすってのは本当にありえないことなんです。その確認を通過した上で落としているってことだからね。

そういうやらかしをしなければ、中隊配属後に反省なんてことはない。自分自身、中隊配属後に反省を食らったことはないですし。基本“反省”は新隊員教育だけのものだと思う。

以上昔話終わり。

※追記:非常に大事なこと書き忘れました
反省のとき、班長自身も○○1士と向かい合って腕立てを一緒にやっていました。○○1士が汗ダラダラ床に落としながら腕立てしているのに、レンジャーの班長は辛そうな顔せず平然と腕立てこなしていたから、それも恐ろしかったのです。

-日常

執筆者:


  1. よしお より:

    私は、1970年頃に、地対空のミサイル(ホーク)の、部隊に、いましたが、配属された時に、何も、張り紙など、ありませんでした。が、今は、懐かしい、思い出です、ちなみに、部隊は、千葉県の松戸駐屯地です。所属部隊は(2AAGP.HQ)です。分かるひとは、分かると、思います。

  2. ま〜ぼう より:

    自分は自衛隊未経験者ですが、日頃自衛官の方々には敬意の念を抱いております。
    お話とても面白く、興味深いです。

  3. 有線信務中隊所属(当時) より:

    30年位前に通信科を除隊、思い出としては配属前の教育隊の時の外出前の恒例行事、小遣い欲しい奴は班長の所まで匍匐前進で来い!と放送が入る、しかも第4匍匐で、階段も廊下も皆して匍匐前進 笑
    まさしく鮭の川上り状態だった 笑 配属されてからの1番の思い出は同期が空を飛んだ?(落ちた)事かな?窓際のベッド(3階)で寝てたら目の前を同期が落ちて行った 笑 後日理由を聞いたら「神様に呼ばれたから」と言っていた、命に別状は無かったから良かったけど今も元気にしてるかな?笑

    • 管理人mtg より:

      そんな恒例行事あるんですかwメッチャ面白いですね。
      想像しただけで笑ってしまいました。

      3階から落ちて生きていたのは、よかったですね……。

  4. 匿名 より:

    元特科ですがそんな張り紙無かったですね

  5. 匿名 より:

    陸上自衛隊に任期制にて、2回入隊しました者です。1回目は、98年にとある教導隊でしたが、その時は張り紙はなく、演習から帰隊する時は出迎えはありましたが、張り紙はなかったです。全く関係ないですが当時、基本降下過程入校中で、PXの食堂にテレビジョッキーの頑張るマンのコーナーで習志野駐屯地へロケをした時のたけし軍団の集合写真が飾られていたのは、覚えてます。特殊作戦群が編成されていない頃でG、Sとか呼ばれていた記憶も御座います。
    2回目は、06年後方支援連隊でしたが、その時は、張り紙と中隊長伝令は有りました。

    つい懐かしさのあまり、長文失礼頂きました。

    • 管理人mtg より:

      空挺隊員の方ですか。尊敬します。
      習志野駐屯地は一度行ったことがありますが、他の駐屯地とは雰囲気が違いましたね。
      別駐屯地から来ていた身でも、すれ違う空挺隊員の人には欠かさず敬礼していたような記憶があります。

  6. 匿名 より:

    こっちは
    写真の様な張り紙はなかったがようこそ…の横断幕
    しかしその後、中隊長賞の授与式に早変わり(その後、非公式で連隊長賞授与)
    って何したんだ

  7. 03 より:

    同じく普通科ですが、昔は風俗臭の貼り紙ありましたね!
    でも最近は地味な名前の書いてある貼り紙です。
    今は反省で腕立て伏せなどさせたら処分くらいますよ・・・

    • 管理人mtg より:

      反省で処分ってマジですか……。
      反省ない新隊員教育って想像できないですね。

  8. テツ より:

    元通信科でしたが
    張り紙はありませんでしたよ
    反省で腕立てならまだいい?
    半年外禁…精神崩壊ですよ
    しかも、サラッと言われ決定ですもんね。
    今思えば辛くキツイ腕立ての方が
    サーセン!以後気をつけますで終わるから良い気がする

    • 管理人mtg より:

      半年外禁って何やらかしたら起きるんですか?
      自分のとこでも借金してた人が何ヶ月か外禁になってましたけどw

  9. かすけんサンバ より:

    前川原たのしかった。週末は朝からパチンコ、夜はカプセルサウナで寝泊まりしてまた朝からパチンコ。だった。

  10. 伊芸おさむ より:

    元需品科の退職した自衛官ですが、懐かしいですね。約20年前、新隊員当時の同期が演習場で装備品を紛失し、小隊長以下全員でかなりの時間捜索し、帰った後に小隊長から小銃を腕を上げて90度の角度で持たされて反省させられていたのを班長以下全員直立不動で見ていました。
    2曹の班長と3曹の副班長にも飛び火があり、本当に恐怖でした。
    その小隊長は去年定年退職されました。
    私自身は退職しましたが、反省喰らった同期は空挺レンジャー課程を出て部内幹部にて現在1尉で現役です。
    当時の話は未だに憶えていると話していました。

    • 管理人mtg より:

      自分も新教のとき同期の誰かが空薬莢なくして一斉捜索しました。一列に並んで地べた這って。
      確かマンガの『ライジングサン』にも同じようなエピソードが出てきて笑いました。
      昔の反省とかトラブルって記憶に残ってるものですよね。

  11. てぱっち より:

    普通科です。
    ウチも貼り紙があって、今でも文化は継承されてます。

    PXの2000円腕時計(CYBEATとか言うメーカー)を5年くらい愛用してます(^^

    • 管理人mtg より:

      コメントありがとうございます。
      PX時計そんなに長持ちするんですか……w

  12. 匿名 より:

    一師団普通科に20数年前に居ましたが、張り紙しましたね。あと、演習に行かないで中隊に残留している臨時勤務者とかは、演習組が帰ってくる日に「お疲れ様でした」とか張り紙するのが面倒でした。カレンダーとかの裏を使ってましたが、確保しておくのも面倒でしたw

    • 管理人mtg より:

      あ~、演習のときのおかえり張り紙もやりましたねw
      自分は張り紙作るの好きでした。
      演習のときはポッキーとかのお菓子も一緒にくっつけたりしました。

  13. 管理人mtg より:

    みなさんコメントありがとうございます。
    場所によって変わるみたいですね。

    ゲームブログなので、なんとなしに書いた雑記記事に自衛官からコメントが来るのもちょっと驚きでした。

  14. 匿名 より:

    私は施設科でしたが、張り紙とか何もなかったです。

  15. 匿名 より:

    あるあるですね、むしろこれが日常なので娑婆の人には驚かれます

  16. 匿名 より:

    レンジャー多いですね〜
    普通科でしたか?
    自分の時は張り紙無かったですね

  17. すの より:

    自衛隊話おもしろいです
    これからも気が向いたらお願いします

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