先日、アマゾンのKindle Unlimitedで何か新しいマンガでも見ようと思って目に入ったのがタイトルに記載したマンガです。
『ファンタジウム』
「紳士淑女の皆さん! 摩訶不思議な手品の世界をご覧に入れましょう!」
少年は何ものにも従わず、軽やかに己の道を歩む――。
マジシャンとして天性の才能を持ちながら、何ものにも縛られることなく自由に生きる少年・長見良(ながみ・りょう)。マジシャンだった祖父・龍五郎(たつごろう)に憧れて育ったサラリーマン・北條(ほうじょう)。
龍五郎が生前にとった唯一の弟子だった良には、ある秘密があった。そして、良の才能に魅入られた北條は、ともに歩んでゆく。※Amazonの紹介文を引用
紹介文から分かる通りマジックを題材にしたマンガです。自分はマジックというとフラリッシュのコインロールとマッスルパスしか出来ませんが、そのマジックというもの自体は好きなほうなので読んでみることに。
そうしたら、これがまたとんでもない名作で驚きました。
てっきり『マジックマスター』的なマンガだと思って読んだのですが、それとはまた全く異なる内容のマンガでした。
このマンガと今まで出会わなかった自分の人生は何だったのかと思うくらいです。
なんでこんな面白いマンガが俺の目に止まらずに今まで埋もれていたんだと。そう思わずにはいられない。
登場人物1人1人にそれぞれドラマがあって、それがフィクションではなく、本当に生命を吹き込まれているかのように生き生きとしていて、あっという間に1巻から最終巻の9巻まで読み終えてしまった。
主人公は長見良だけれど、作中に出てくる多くの人達それぞれも主人公に感じるくらいキャラが立っていた。個人的にこれは群像劇に入るのではないかと思う。とはいえ、長見良くんが一番魅力的なキャラクターになっています。大好きです。
最後は、「終わってほしくない、まだページ続いてくれ」って思わせるほどでした。この物語が終わらずに、まだまだ続きが見てみたいと思うくらいでした。
全てがキレイなストーリーではなく、人間の汚い部分もしっかりと描き、それでいてとても爽やかな読後感だった。
これだけ心を揺さぶられるマンガはそうそう出会えないと思います。
Kindle Unlimited会員なら『ファンタジウム』全9巻、なんと無料で読めます。以前紹介した『最強伝説黒沢』もKindle Unlimitedなら全巻読めます。
(2021年12月13日現在)
Kindle Unlimited会員のコスパの良さは私が保証します。
(初見の人は“私”がどんな人物か分からないと思うので言っておきましょう。私はただの引き篭もりの無職です。こう書くとこんなやつに保証されても信用できねえなって思うところでしょうが、そこを何卒。)
Kindle Unlimited対象の作品は途中までしか読めないマンガも多々ありますけど、月額980円と考えれば本当にラクに元が取れます。
『ファンタジウム』はマンガ好きを公言するなら絶対に見てください。
ツイッターで検索をしたところ、作者さんのツイートが出てきました。
作者の杉本亜未さんが言うには“駄作で人気もゼロ”だったらしい。本当に信じられない。編集どうなってんだ?
「作品を救うために何もできなかったな」つまり、このマンガは打ち切りだったのかな……。ありえない、本当にありえない。もしこの編集の判断で作品が打ち切りになったのだとしたら、残念過ぎる。
『ファンタジウム』は駄作で人気もゼロだったためか「今すぐやめてください」って言われた時は読者に支持されてなかったし編集さんに「商売なんだから」って言われて私は作品の命を救うために何もできなかったな
— 杉本亜未/ブラッディチャイナタウン⑥巻12/25電子書籍配信開始 (@SugimotoAmiInfo) December 6, 2021
個人的に本作はアニメ化してほしいくらいに思っている。
アニメは全くと言っていいほど見ない自分ですが、アニメで動いている長見良、そしてマジックを是非見てみたいです。ドラマ化でも十分ヒットするような内容だと思っている。
『ファンタジウム』は多くの人の目に触れてもらいたいマンガだと思いました。
このマンガが人知れず埋もれてしまうのは勿体無いから、Kindle Unlimited会員のブログ読者は絶対に見てほしい。
そんなもんよ。能力あるから編集してるわけでない。勘違いしてる人が編集してる。アニメは原作レイプが多いから望まないなぁ