Amazonプライムビデオで視聴できる『FALL/フォール』というサスペンス映画を視聴したので、その感想を語りたいと思います。
最初はネタバレ無し、記事後半ネタバレ有りで語ります。
まず、あらすじを引用。
山でのフリークライミングの最中に夫・ダンを落下事故で亡くしたベッキーは、悲しみから抜け出せず1年が経とうとしていた。
ある日、ベッキーを立ち直らせようと親友のハンターが新たにクライミングの計画を立てる。
今は使われていない地上600mのモンスター級のテレビ塔をターゲットとして選んだ彼女たちは、老朽化で足場が不安定になった梯子を登り続け、なんとか頂上へと到達することに成功するのだが…。
映画のストーリーとしてはごく単純で、“ただ600mの鉄塔を登る”それだけです。
600mの鉄塔を登るため広大な大空をバックに物語が繰り広げられますが、その場面はほぼ鉄塔のみで完結しているため『フォーン・ブース』のような“密室サスペンス”と言えるでしょう。
この映画、個人的に面白いつまらないでは括れない映画でした。
なんかもう見ているこっち側も恐怖と戦うような映画です。自分はそこまで高所恐怖症な性質だとは思っていなかったのですが、手汗がガチで止まらなかったです。
何回手汗をタオルで拭いたか分からないくらい……、それこそ今まで見てきた映画の中で一番手汗をかいた映画かもしれない。
見終わった直後は面白かったとかつまらなかったとかそういう感想じゃなくて、「やっと終わったか……」です。
それくらい臨場感が凄まじい映画だった。ホラー映画でも無いのに、見続けるのがちょっとしんどかった。
※自分はホラーものが大の苦手なのでホラー映画はそもそも見ない。
この映画を見た時、子どもの頃にあった小学校の遊具を思い出した。
自分が通っていた小学校には冷静に思い出すと落ちたら確実に骨折or死ぬ遊具がありました。
マジでいま思い返してみると、よくあんな遊具がまかり通っていたなとしみじみ思う。仲の良かった友達は高所恐怖症で、その遊具は絶対に登らなかったのも思い出した。
最近は危ない遊具がどんどん撤去されて何もない公園とかもあるみたいですが、遊具の危なさを考えるとそれも仕方ないと言えるか。
『FALL/フォール』に出てきた600mの鉄塔はこんな遊具の比ではない。落下したら確実に即死だからある意味小学校の遊具より慈悲があると言えるかもしれないが……。
さて、ここからはネタバレ有りの感想を語りたいと思います。
映画未視聴の方はここでブラウザバックしてください。
今すぐに。
……
…………では
………………ネタバレ有りでいきますね。
個人的にどうしても1つ許せなかったのが夢オチ的な部分。
引っかかったバッグをハンターが回収しにいくのですが、実は回収しにいったところで帰還できず死んでいたというのが後から判明する。
これはちょっとリアリティーに欠ける部分で、夢オチにさせるには説得力も薄くて、納得しづらかった。
幻影にしてもリアル過ぎるし、ストーリーが違和感なく進行しちゃっていたからかなり謎でしたね。
自分が見落としていただけで辻褄が合っていない部分(ハンターがすでに死んでいたと察せる場面)はあったのかもしれないけど。
※ちょっとレビューをチェックした感じ、ドローンの操作を何故かベッキーがやっていたのが匂わせだったっぽい。ここは自分もなんでハンターが操作しないのか心のなかで突っ込んでいたのでレビューを見て納得できた。
あと細かいところで言うと、「素手で登るの?」「装備が貧弱過ぎる」「最後はどうやって救助されたか見せて欲しかった」「そもそもクライミングでなんでこんな鉄塔を選んだ?」あたりですかね。ご都合主義というか、映画の展開のためにキャラの頭が悪くされているみたいな感じはある。
そして、この主人公たちのトラブルは完全な自業自得(立入禁止区域への侵入)なので、実際に起きたと出来事だった場合はネットリンチされて終わり。同情にも感動にもならない。
実際、自分もエンディングまで見て別に感動はしなかったわけで……。
改めて言うけど、この映画は面白いつまらないではなかったです。恐怖との戦いでした。そういう意味ではスリルがあって面白かったと言えるかも知れない。そして、リピートする映画でもないです。
感想は以上です。
ヒロインが爆乳という大事な情報が抜けておりますね
何で登るんだってツッコミ入れたくなるけど、アメリカだと本当に600m超えのテレビ塔登ってパラシュートで飛び降りる奴とかいるんで……
この映画600mの崖を探して、その上に30mの鉄塔建設し撮影したそうです
そりゃ臨場感でるわ……と
そんなことやってたんですね……。それはすごい。