【レビュー】『聖塔神記 トリニティトリガー』体験版感想。微妙どころかクソゲーに足突っ込んでる感すらある。2022年にここまで爽快感の無いアクションを作れるのはある意味で凄い。超劣化聖剣伝説。

今回は『聖塔神記 トリニティトリガー』体験版の感想を語っていきます。

全く知らないタイトルでしたが、プレイステーション公式ツイッターにてゲーム紹介が流れてきたので、そのまま紹介記事を見たところ、なにやら面白そうだったので体験版をインストールしてみた。

「数多くのレジェンドゲームを手掛けてきたスタッフによる、王道ファンタジーアクションRPG……」なんて語りから始まるゲーム紹介。さぞかし面白いゲームなんだなと読者をワクワクさせてくれる。

リンク：『聖塔神記 トリニティトリガー』──“発見”がプレイヤーを強くする。王道ファンタジーアクションRPGが9月15日に発売決定！
（上記リンクをタップするとソニー公式ブログに移動します）

バトルは見下ろし型のクォータービュー。これはいかにも聖剣伝説っぽいぞ。ワクワクするな。

そしてマルチプレイも可能だということが記事の最後に紹介されていた。

そんなわけで、遊んでみるかと体験版をインストールし、スタート。

早くもスクエニっぽい神ゲーを彷彿とさせるタイトル画面が出てきた。これは期待できる……！！

……と思わせてからの微妙でした。

これクソゲーに片足どころか全足突っ込んでるかもしれない。微妙って濁すのも憚られるかな。

いやこれ、よく2022年に出したなと。堂々と体験版出せたなと。

スマホゲーレベル……いやスマホゲー以下のアクションゲーだと感じた。

とにかくアクションに爽快感が無い。

ダメージフォントもダサい。ヒットエフェクトもショボい。攻撃を当てるときの快感ゼロ。タイヤを殴ってる感覚です。

弓もモーションが長くて被弾しやすい。

武器切り替え面倒。

操作していないキャラも結構被弾する。

あと、冒険中にワンボタンでキャラチェンジ出来るんですけど、キャラチェンジ時の挙動がゴミ。

キャラチェンジすると、チェンジしたキャラの位置に移動します。チェンジ前のキャラの場所でチェンジするのではなく、チェンジしたキャラの位置に移動します。

つまり、移動がメッチャ億劫なんです。前を進んでいたのにキャラチェンジすると少し後ろに下がるから、移動中キャラチェンジする気が起きない。これマジでストレスって開発中に一切気付かないわけ？それともリアル感を優先してこんなクソ挙動になったわけ？

しかもフィールドに置かれているオブジェクトを破壊するために、その面倒なキャラチェンジを高頻度で要求される。アホかと。

移動部分に関して言うと、ダッシュがいちいちスティック押さなきゃいけないのも面倒。スタミナ消費するから特定のボタンを押す動作が必要になるのは分かるが、スティック押しは面倒です。

あとは露骨にアイテム隠しておくのが楽しいと思っている価値観が理解できない。これは冒頭にリンクで貼ったソニー公式ブログで紹介されている。“発見する楽しさ”というより、いかにもここにアイテムあるんだぜみたいなのを露骨に見せてくるから、あーそうなんだーって逆に冷めました。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎いってやつかもしれない。そもそものアクション部分が酷すぎて、こんな部分を魅力として語られてもモヤモヤする。

「WEBアンケートを実施し、製品版のクオリティアップを予定しております」とトリニティトリガー公式ツイッターで語られていたが、キャラチェンジ時の挙動とかフォントの手抜きっぷりとかそもそものアクション部分の爽快感の無さとか、こういうのユーザーに指摘されなきゃいけないレベルってマジでヤバいと思うんです。

#トリニティトリガー 体験版配信中！

WEBアンケートも実施し、皆様のご意見をもとに製品版のクオリティアップを予定しております。#トリトリ
🔻詳細はこちらhttps://t.co/5Z85PbAen2

— 聖塔神記 トリニティトリガー 公式 (@TriTri_info) May 28, 2022

だってこれで問題ないって開発進んでるわけでしょ。しかも発売日は9月15日で、そう遠くない。ってことは開発も大詰めで、この体験版が開発序盤のバージョンではないことも明らかです。

そんなわけで、体験版をプレイした結果、完全スルーします。正直、ここから面白くなるビジョンが自分には見えない。

聖剣伝説っぽいのを作りたかったのだろうけど、スーファミ版の聖剣伝説2も超えられていないと思う。
（本作は一応聖剣伝説のスタッフも音楽やビジュアル面で関わっている。）

本作の開発は「スリーリングス」です。聞いたところのない会社ですが、開発実績として紹介されていたゲームタイトルは6作品。

「お、おう」という反応しか出来ない開発ラインナップ。

ディレクション（総指揮）は、「フリュー」の礒部たくみ氏です。名作『アライアンスアライブ』を生み出したフリューの名前が出ているので良作っぽい期待をしてしまいますが、開発自体はスリーリングスのスタッフでおこなわれているわけです。

辛口ゲーム批評（笑）みたいに見えるかも知れませんが、自分は面白いゲームなら普通に高得点や満点つけます。トリニティトリガーは体験版で面白さが一切伝わらなかったです。

とりあえず百聞は一見にしかずです。プレイしていない方は、ぜひ体験版をプレイしてみてください。そして感想を教えてください。定価8,580円（税込）のゲームです。発売日は9月15日。プラットフォームはPS4/PS5/Switch。

体験版の配信は6月30日までなので注意。

以上。

『トリニティトリガー』公式サイトリンク：https://www.trinity-trigger.com/
（公式サイト見ると、本当に豪勢なスタッフ集めたんだなとは感じるが……）