『スト5CE』ウメハラさんとアールさんが投げ銭について語る。「ミルダムさんのためにもギフトを、格ゲー界も投げる文化を作っていこう」「格ゲー界の評価に関わるんでよろしくおねがいします」

先日、プロゲーマーのウメハラさんが主催した『コードネーム大会』、こちらでウメハラさんとアールさんがギフト（投げ銭）について語った場面があり、そこでの発言が話題になっています。

※ちなみにコードネームとは、簡単に言うと連想ゲームみたいなものです。ググってルールを見て、配信で1試合見ればどんなゲームかは分かると思います。

配信での流れを一部書き起こしします。

アール：本日は優勝賞品の代わりと致しまして、大会中にですね、ビースTVに入ったギフト、こちらのギフトをですね、ミルダムさんのほうで集計していただいて、優勝者に全額振り込ませていただくという形で、是非ですね、盛り上がったタイミングでギフト（投げ銭）をボンボン投げて頂ければと思います。

ウメハラ：これについては私から少しだけ言うとですね、あの、そうなんですよ。格ゲー界はミルダム……ギフトが全然動いてないコミュニティなんで……。

アール：生々しい……ｗ

ウメハラ：はい、ちょっと、ギフトによって成り立っておりますので、ミルダムというところは。実は。なので、こういうお祭りのときは、ぜひ皆さんいつもよりもギフトを気持ち投げてもらえると喜んでいただけるということなんで、はい。あのこれは是非是非。全て優勝賞品にあてさせていただきますんで、はい。

アール：配信がこれだけあるっていうのはミルダムさんのお陰でもあるんですが、そのミルダムさんの運営のためにも、ギフトを、格ゲー界も投げる文化を作っていこうというところが。

ウメハラ：そう、そうなんですよ。

アール：流れとしてございますことがご了承いただければこれ幸い。

ウメハラ：我々ちょっと、格ゲーマータダ飯食らいなんで今の所、かなりの。ﾌﾌｯ。私がさきほど実質エースだといった水派さんはそういう意味合いでのエースなので、そこらへんご理解いただけたらなというところです。

アール：各人配信してらっしゃる方もいると思うのですが、そういったところでも何卒ギフトのほうちょっといつもより投げて頂ければ幸いです。よろしくおねがいします。

――そこから数分後のやり取り

アール：（投げ銭が優勝チームに配られる説明を再度したのち）今後のイベントの指標にもなりますので。先程も申し上げた通り。格ゲー界でもギフトの文化を根付かせていこうと。

ウメハラ：あのー、格ゲー界の評価に関わるんでみなさん何卒よろしくおねがいします。

アール：今後ミルダムで格ゲー界の配信が見れるかどうかはこれが根付いていくかにかかっている。

ウメハラ：そうそうそう、かかっている。

ソース元リンク：https://www.mildom.com/playback/10467370/10467370-c5417l52lrnek8j8srm0
（配信アーカイブ。クリックでミルダムのサイトに移動します。）

以上が書き起こしとなります。

投げ銭はしたい人がすればいいと思います。

ミルダムは公認配信者をかなり切っている話も耳にしましたし、今回のウメハラさん、アールさんのギフトを視聴者にお願いする姿勢にしても、ミルダム側がかなり切羽詰まってきているのかなと予想している。

しかし、この投げ銭の文化を根付かせたいだとかを、格ゲー界という言葉を飾って要求するのが、自分としては首を傾げる部分となります。“格ゲー界”という言葉を都合よく使っているように見えてしまいました。

格ゲー界そのものを憂うのであれば、いまミルダムで配信している多くの方たちはもともとの配信プラットフォームを離れる必要など無かったわけで。ツイッチなりYouTubeに居た視聴者を捨ててきたという事実がまず一番にあるので。

ウメハラさんが言う、“格ゲー界の評価に関わるんで”というのは、それは私達視聴者ではなく、ミルダムさんからの評価ですよね。アールさんが言ったミルダムで格ゲー配信が見られるかどうかは投げ銭文化が根付いていくかに関わっているとも言っていましたが、これはツイッチで配信を続けてくれればいいのではないでしょうか。ツイッチなら投げ銭の云々で首を切られるなんてことはないと思います。

あと、“ミルダムさんのお陰で配信がこれだけある”っていうのは、これはミルダムさんのお陰ではなく、時給が発生して配信者に課せられているノルマによるものではないかと思いました……。

お金に困窮している配信者がミルダムに移動した。それは食っていくために必要なことなら分かります。自分がもし有名な格ゲーマーで、大金渡すからミルダム来なよって言われたら99%くらいの確率で行くと思います。

しかし、これを格ゲー界という言葉で繋げられると、モヤモヤするのです。

格ゲー界を本当に考えるのであれば、新規視聴者を開拓する意志があるのであれば、視聴者を尊重する意志があるのであれば、ツイッチやYouTubeを捨てる必要などゼロだったのだから。

私がプロゲーマーのsakoさんを応援しているのは、ツイッチで変わらず配信を続けているからというのも非常に大きな部分としてあります。もしもsakoさんがミルダムに移動してノルマ配信とかやっていたら、自分は、ここまで好きになっていたかどうか分からない。

無言の矜持みたいなものを自分はsakoさんから感じ取っています。そして、格ゲー界を盛り上げるための活動を言葉ではなく行動で実践してくれていますよね。FAV CUPの開催や動画投稿など。これはakikiさんやFAVのスタッフの方たちの尽力も多分に含まれると思いますが。

FAV CUPは、当初は小規模な大会でしたが、回を追うごとにどんどん参加者が増え、規模が大きくなるのに比例して盛り上がりも凄まじくなった。いまのFAV CUPはプロゲーマーが名を売るための大会としての側面もあると思う。

そういう、言葉ではなく行動で格ゲー界を盛り上げているからこそ、純粋に応援できるし、sakoさんをスポンサードしている会社の商品も買おうって思うのです。sakoさんは言葉で多くを語らないけど、行動で多くのことを見せてくれている。

もしもミルダムにいる方たちが格ゲー界を、FGCを盛り上げようとか言い出したら、それは流石に？って感じます。格ゲー界を盛り上げるという意志が一番にあるのなら、海外視聴者や新規も取り込みやすいTwitchやYouTubeで活動するのが一番ですから。視聴者を切り捨てる必要などもないのだから。

これも先程言いましたが、生きるために、お金のために動くというなら仕方ないですし、自分がとやかく言うことでもない。

以上です。

色々言いましたが、私個人はミルダムで何か面白い配信があれば普通に視聴します。こくじんさんの格ゲーマー人狼も普通に楽しみます。

自分としては、ウメハラさんが投げ銭がなくてタダ飯喰らいと言ったミルダムの格ゲー勢が消えてしまったとしても、それは仕方ないなで終わります。

今回の投げ銭に関する発言というのは、格ゲー界の応援というよりミルダムへの上納金ってイメージがかなり強いので、それを格ゲー界に繋げられると、うーんってなりました。

調べた所、ミルダムの投げ銭で配信者に還元されるのは僅か30%とのことでしたが、それは今回の大会も該当するのかどうか気になります。投げ銭は全額優勝チームに配られると言っていましたが、ここらへんがどうなのかは分からない。

勿論、ウメハラさん自身の今までの功績による格ゲー界の貢献はとてつもなくあると思いますが、この件に関して言えば、自分はちょっとマイナスなイメージを持ってしまいます。CPT2021日本大会2の余韻冷めやらぬ翌々日での出来事でしたし。

しかもスト5配信ではなく格ゲーとは関係のないコードネームの配信。そこで格ゲー界云々と仰られて投げ銭に繋げたのはかなりモヤりました。ゲーム配信でミルダムからお金を貰っている人たちが、格ゲー界のためにミルダムさんへギフト頼むって言われてもなと。まあギフト贈りたい人が贈ればいいんですけど、自分はこの配信をしている方たちよりも確実にお金はないので、投げ銭はできません。

ウメハラさん自身は120%お金に困っていないので、他の配信者を食わすためっていう考えがあるのかなと察します。

あと、ミルダムが無くなったとしても、格ゲー界は変わらず動いていくとは思います。