事の発端はこうだ。
玄関の傘立てをふと見たら、自分が8月に買った傘が消えていた。日傘雨傘兼用の傘です。
「あれ、俺の傘無くなってるな」そう感じたまま数日が過ぎた。
イライラが募っていった。
なんで俺の傘が消えているんだろう。家には傘が何本も置いてあるのに、なんで俺の買った質の良い傘だけが消えているんだと。ひょっとして父親が勝手に持ち出したのか。とイライラが募る。
父親は嫌いだし、話したくないので母親に声をかけた。母親とも会話は普段全くしません。
「俺の傘知らない?そこに置いたのに無くなってるんだけど」
「あ~……、(暫く間を置いてから)車の中に持っていった」
とかいうものだから。
「じゃあ戻しといてよ。それ俺のだから」
と言いました。ちょっと言い方がキツかったかなと後悔してしまった。
罪悪感に苛まれたので、Amazonで母親用の傘を注文した。単純に自分の傘使われるの嫌だしね。
先程注文した傘が到着したので、母親にこう言いながら渡しました。
「これお母さん用に買ったから、俺の傘使わないようにして」と。
そうしたら母親がなんて言ったと思う。
「ありがとう」だってさ。
笑えるよね。ありがとうって。
俺の買った傘、2000円なんだけど。
俺が家に居ることで電気代とか飯代とか健康保険料とか色々お金かかってるのに、2000円の傘でありがとうって言われるとこっちも「お、おう」ってなるよね……。
いや、一応遥か昔に家にお金は入れました。
10年前自衛隊辞めてこの家に戻ってきたとき、貯金は400万くらいあったのでそのうち100万円を現金で渡しました。生活費として。ただ、そこからもう10年以上完全に寄生しているとなると、余裕で100万以上は生活費掛かってるよなと思っている。
(あのときはお金に余裕あったからカッコつけて渡したけど、いまはお金に余裕ないから100万円渡さなきゃ良かったと思っている)
だから、まあ申し訳なくなるけど、それもまた仕方ないことだよな。機体性能(外見、CPU、運動性)が全て悪いのだから、引き篭もるのは仕方ない。
多分、この傘を母親に渡してありがとうって言われたことが、最後の親孝行となるだろう。
終わり。
生産性と消費性から自分の立ち位置など把握出来ているだけマシ。
世の中には殴ったり蹴ったり、傷つけたり、他人に対してもモラルのない馬鹿が沢山いる。そういうのに限ってメンタル図太く何も考えちゃいない。
人を傷つけたくないと引き篭もっているだけまだマシ。自分を抑えるスペックがあるんだから。
ありがとうって言われるのも言うのも気持ちがいいと僕は思ってます。傘をもらってお母さん素直に嬉しかったんですね♪
mtgさんの日常を綴った内容もゲームレビューと同じくらい素直な気持ちが伝わってきて好きです。
申し訳ないと思うってことはmtgさんも現状より前に進みたいって思ってるんじゃないかと思います。
漢字検定だって0から初めて合格まで行けたんですし、Uberでも派遣でも駄目で元々試しに挑戦してみるのもありだと思いますよ。
いつもブログ楽しみにみています。
いいことして気持ちよかったなら繰り返してみるのもいいんじゃないですか?
これが最後の親孝行は悲しすぎる。
お母さんが亡くなる時に、もっとしてあげたかったと後悔しないよう頑張ってください。