2021年3月26日。つまり6日後に『モンスターハンターライズ』が発売される。言うまでもなく、大人気シリーズ『モンハン』の最新作である。
楽しみにしているプレイヤーも多いことでしょう。
しかしながら私はふと思いました。
モンスターハンター、新作は数多く出るも、結局『P2G(ポータブル 2nd G)』に敵う作品っていうのは出てこないのかなと。
※『モンハンP2G』は2008年3月27日に発売されたPSP用ソフト
モンハン3G、モンハン4G、モンハンダブルクロス、モンハンワールド、確かにどれも面白かった。が、そのどれもがP2Gを超えていなかったように感じる。
これはP2G自体の出来というのもあれば、自分自身の置かれていた環境や懐古補正も当然ある。それらを丸々ひっくるめると、自分にとってのモンハン最高傑作は『P2G』なのかなと思う。
ゲーム内容であれば、大ボリュームの“G級”追加、今でも人気のあるナルガクルガの登場が挙げられる。
自分がハマったコンテンツで言えば、ソロの腕前が試されるG級訓練です。G級訓練を全ての武器で攻略すると“渇望のピアス”という、頭に装備しただけで激運が発動するピアスが貰えるのですが、それを入手するために頑張っていました。
自分としては珍しく、メモ帳にマップや取れる素材などを書いたりしてガチ攻略していました。結果、渇望のピアスを手に入れることができ、そのときの達成感は相当なものがあったと記憶している。
ゲーム外で言うと、自分は当時陸上自衛隊に居たので、その環境というのがモンハンにピッタリだった。
同期や先輩と時間があれば“ひと狩りいこうぜ”していました。
普通の方々には想像しづらいと思いますが、自衛隊の営内生活というのは、常に他人と一緒の生活です。完全プライベートな空間というのは陸士には存在しない。
最初の頃はメッチャ怖い先輩(嫌いなわけではなく、自分が世界で一番尊敬している人)と同室だったので、自分の部屋では同期は呼べなくて、同期の部屋でよくモンハンを遊んでいました。同期の部屋の先輩はおおらかな人だったので、気軽にお邪魔できました。
廊下ちょっと歩いて「ちわー」って感じで会いに行けるのは、営内生活の良いところかもしれませんね。普通の生活だったら考えられないでしょう。数十人の共同生活なんて。
普段はゲームをやらないような先輩までモンハンを遊んでいたりして、そのブームは凄かった。コミュニケーションツールとしても機能していたので、先輩と仲良くなるのにモンハンの存在は一役買ってくれました。
課業が終わってメシと風呂を済ませたら同期とモンハン。消灯時間を過ぎてもスタンドライトで明かりを点けて、先輩や同期と一緒に暗い中でモンハンをプレイしたのは良い思い出です。
演習場で訓練や中隊検閲があったりしたときも、モンハンを持っていきました。訓練終了後はテントの中でモンハンをプレイする。そのくらい流行っていました。私の中隊はいわゆるオタクってほどのゲーム好きは自分以外にいませんでしたが、モンハンは異常に流行っていました。あとはCoDも流行りましたが、それはまた別の話。
今の自分からは想像も出来ませんが、休日は休日でオフ会にもそこそこ行きました。コミュ障なのは昔も変わりませんが、モンハンという共通の話題があるので話が全く無いなんてことはなかったです。
P2G発売当時は秋葉原のオフ会に行ったんですけど、そこでナルガクルガ装備を集めました。また別のオフ会ではテオに閃光玉を投げてヤンワリと注意されたりもしました。それが良くないことだとは知りませんでした。残念ながら本当の話です。
これら陸上自衛隊という特殊な環境が、モンハンにピッタリだった。当時はオンラインプレイというのもありませんでしたから、顔を合わせてプレイするのが当然でした。
オンラインより、気の合った人と遊ぶオフラインプレイのほうが面白いのは自明の理でしょう。
これが、「どんな新しいモンハンもP2Gには敵わない」私にとっての理由です。
引き篭もりになった自分が他人とモンハンをオフラインで遊ぶなんてことは絶対にありえないですし、自衛隊時代に戻ることも出来ない。だから、“私にとって”P2Gを超えるモンハンは、もう出てこない。
ちなみにランサー(ランスしかまともに扱えない)を名乗っている管理人ですが、ランスはP2G時代から使っています。周りの人があまり使っていない武器でマイノリティを気取りたいという、気色悪い思想で触ったのがランスです。そんな理由で触ったランスが今では立派な相棒です。
さて、似たようなものでいうと『ファイナルファンタジー11』があります。当時の環境でしか味わえなかったMMORPGの醍醐味がFF11には詰まっていた。
これは過去に語ったことがあるので、興味があれば下記の関連記事もご覧ください。「FF11を超えるMMORPGは一生出てこない」と断言しました。
以上。