DL専用ソフト 遊戯王

『遊戯王マスターデュエル』評価・レビュー。キモオタの会話を具現化したようなゲーム。楽しい部分もあるが、先行ソリティアや先行超有利といったクソゲー部分も存在。

投稿日:2022年1月25日

マスターデュエルレビュー記事

『遊戯王マスターデュエル』1月19日にリリースされた基本無料ゲーの本作ですが、そこそこプレイしたので評価・レビューをおこなっていきたいと思います。

※今回語る内容は2022年1月25日時点のものです。

本作は『遊戯王OCG』をデジタルカードゲームとして遊べるようにした作品で、1万種を超えるカードが収録されている。

プラットフォームの垣根を超えた対戦(クロスプレイ)が可能で、現在非常に賑わいを見せているデジタルカードゲームです。

平日の朝4時でもマッチングまで3秒もかかりません。爆速マッチングってことは、ユーザーがメチャクチャ沢山いるってことです。

では、早速レビューを語っていきたいと思う。
(管理人は遊戯王完全新規プレイヤーなので、その目線で語っていることをご了承ください)
※厳密に言えばGB版の初代のみ、子供の頃に触ったことはあります

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遊戯王マスターデュエルの評価

まず、評価が非常に難しいということ

このゲーム、評価するとなるとかなり難しい。

よって、今回はレビュー点数を付けることはしません。

楽しいと思える部分、どうみてもクソゲーだろという部分が混ざり合っていて、言うならば芳香と激臭が混ざりあったカオスフィールドが展開されている。

カオス

楽しいけど良ゲーとは言えない。『遊戯王マスターデュエル』とは、自分にとってそんなゲームです。

先行ソリティアというクソ部分

遊戯王がソリティアと揶揄されていたのは、ツイッターのトレンドに入っていたことで知りました。

何故ソリティアと呼ばれるか、それは対戦相手関係なしに1人でカードを動かしている時間が非常に長いからです。
(デッキによる)

▲ “ソリティア”を眺めていると、だいたいこんな展開になる。

先行でソリティアがおこなわれると、自分の手番が来るまで特定のカードが手札にない限り長時間相手のプレイを眺め続けるハメになる。まあ5分くらいは軽く掛かるだろうか。

ハッキリ言って、ここはクソゲーとしか言えないと思う。

「灰流うらら」「無限泡影」といったカードが手札にあれば、後攻でも敵の先行プレイに介入が可能。
※無限泡影は読者さんに教えてもらったカードです

▲ “灰流うらら”は強力なカウンターカード。対戦で目にすることも多い。

こういったカウンターカードが手札に無い場合、ひたすらにソリティアを眺め続けることになる。で、下手したら自ターンが来てもそのまま詰み。

対戦ゲーで、「まず相手のプレイを長時間眺めてください」こんなゲーム自分見たことないですから。ある意味衝撃でした。

先行がガン有利且つ1先というゲーム性

このゲーム、先行が超有利です。

先手の相手に一気に盤面を展開されて後攻側で何も出来ずにボコされたときに、「これ先行が有利なゲームでは?」と何となく感じて、それを記事で書いたら経験者の方から同意を得られました。

圧倒的に先行が有利なゲームだと。

“じゃんけんゲー”とすら言われていた。

じゃんけん

じゃんけんで勝って先行取ったほうがそのまま展開して勝つケースが多いからだそうです。

自分と同じ新規プレイヤーでも、対戦を重ねることでなんとなく後攻のしんどさに気付いた人も居るかと思う。それくらい先行有利が分かりやすい。

で、遊戯王マスターデュエルって1先なんですよ。1本先取のゲーム。

今後イベントデュエルなどで新ルールが追加されるかもしれないが、2022年1月25日時点では先行有利ゲーの1先でしかランクマは遊べません。

先行超有利の1先ゲー。ここはどうみてもバランスが取れていなくて、ハッキリとしたクソ部分だと思う。対戦相手との公平性はゼロです。

テキストの難解さが新規を遠ざけるか

『遊戯王マスターデュエル』テキストが非常に難解です。

自分は結構プレイしましたが、未だに対戦相手のやっていることはイミフです。

クソ長テキストカード+対戦相手がそれらのカードを複数使って様々なモンスターを召喚していると、「何やってんだコレ」みたいな絶望感に浸れる。

カード効果見ても、理解が追いつかない。自分が最初に投げ出したのはコレが理由だった。何が起きてるか分からないんですよね。

カード1枚1枚がFF13のストーリーみたいになっています。
(言うて全部が全部↑みたいにクソ長テキストというわけではない)

コクーンはパルスに浮かぶ、ファルシがクリスタルの力で築いた都市。
聖府はコクーンを統治し、パルスに関わる物を排除する。
ファルシはクリスタルを内包しており、人類をパルスから守るためにコクーンを築いた。
外なる異物とは聖府にパージされるパルスのファルシが生んだコクーンに属さない物。

パージとはコクーン市民をパルスへ追放する聖府の政策。
ルシはファルシからビジョンによって伝えられる使命を果たせばクリスタルとなり、果たせないとシ骸という魔物になる。
召喚獣はルシを救うために現れる。

※FF13のストーリー

新規の自分からしたら、初見のカードが出てきたらコレ(パルスのファルシのルシがパージでコクーン)を対戦中に読み込むようなものなので、頭が痛くなる。

今はプレイを重ねて簡単な言葉なら分かってきたけど、レア度の高い効果が沢山あるやつは理解が追いつかない。

新規が楽しみたいなら迷わず強いデッキを選べ

自分が本作を楽しめているのは、「エルドリッチ」という厨デッキ(プレイングが簡単で鬼強い)を使って結構勝てているからだと思っている。

▲ 黄金卿エルドリッチをメインに据えたデッキ。

このデッキ、本当に驚くほどプレイングは簡単です。CPU戦を何回かこなせば、どういう動きをすればいいか理解出来ると思う。

それくらい理解は簡単なのに、メチャ強い。だからこそ、ツイッターのトレンドに度々登場するのだと思う。

ぶっちゃけ、新規はエルドリッチではじめたほうがいいと断言したい。マスターデュエルのシステムを理解するのも他デッキを扱うより簡単なはず。

下手に自分だけの力で、手探りでオリジナルデッキ作って頑張るんだってなったら速攻で詰むと思う。まずボコされまくって、心折られて終わる。新規で触る人は無課金が大多数だと思いますし、デッキ選択はマジ重要。勝てないデッキ選んでそこにリソース注ぎ込んだら即引退不可避です。

ネット対戦しないでソロモードだけ遊ぶと言うなら、好きにすればいいとは思いますが、ネット対戦で新規がそれなりに勝ちたいと思うなら、自分と同じエルドリッチを作ることを推奨したい。

一応管理人のエルドリッチデッキも晒しておきます。

これは読者さんのアドバイスを受けて、色々改良して現在のものになりました。あくまで試験運用中なのでこれは完成形ではありません。

―勝てるから楽しい―

いま遊戯王マスターデュエルをプレイしているのは、マジでそこだと思う。ボコボコにされまくってソリティア眺めてるだけならとっくにプレイしていないからね。

だから、新規の皆さんも、エルドリッチがどれだけ周りからクソクソ言われようが素直にエルドリッチを使うのが良いと思う。

デッキを徐々に改良していく面白さもある。新しいカード入れて、その効果が勝利につながると嬉しいしね。自分はこのようにブログやっているので、読者の方から直に細かいデッキアドバイスが貰えて、デッキを洗練させていく楽しさも味わえてはいる。これ自分だけの知識だったらまず無理な部分ですから。

でも、一番は勝てるから楽しい、だと思う。

▲ この試合は破壊と召喚の応酬が続く珍しい激戦で、勝つことが出来て嬉しかった。

別に自分、フレイザードみたいに勝つのが好きってタイプではないんですけど、本作に限ってだけは勝てないと楽しくないと思う。

負けたときって本当にどうしようもないワンサイドゲームになることが殆どだから、拮抗した試合とか殆どないから、負けた時に「負けはしたけど良い試合だったな」って感じること全然無いんすよ。だから負けたらゴミで、勝たなきゃゴミなんです。

【良い試合は無い】

LP8000あるけど、こんなライフポイントあってないようなものくらいです。

マジで一方的な展開になることが多すぎる。これほどHPが無意味な対戦ゲームは滅多にないと思うよ。

ハードルの高さで格ゲーと比べられたが、その比ではない

「遊戯王マスターデュエルは難しい」って記事を最初に書いた時、「じゃあ格ゲーはどうなんだ」みたいなこと言われたんですけど、全くレベルが違うと思う。

『ストリートファイター5』を遊戯王に例えて言うなら、全キャラが構築済みデッキみたいなものです。キャラ=構築済みデッキと考えれば、遊戯王に比べてどれだけ敷居が低いかは分かると思う。対策カードなんてのも調べて用意する必要は一切ない。

各々が好きな構築済みデッキを選んで戦うのがスト5です。操作自体の分かりやすさや公平性も遊戯王マスターデュエルとは比較にならないと思う。

そもそも対戦相手に待たされるってことがないしね。

格ゲーか遊戯王マスターデュエル、参入ハードルの高さを比べるなら、圧倒的に遊戯王マスターデュエルのほうが高いだろう。

まとめ:キモオタの会話を具現化したようなゲーム

『遊戯王マスターデュエル』これは“キモオタの会話”だと思う。

誤解を恐れずに言えば、“キモオタの会話を具現化したゲーム”です。

誤解させてしまったら申し訳ないのですが、遊戯王マスターデュエルはキモオタの会話です。

キモオタって一方的に喋りまくるじゃないですか。

普段無口なのに、自分の好きなこととなるとメッチャ饒舌になって一方的に捲したててヒートアップするじゃないですか。

キモオタの会話

まあコレ自分のことなんですけど。自分、ゲームの話になるとメッチャ饒舌になるので、「あ、やべ喋りすぎて引かれたかな」って思った経験が過去にあります。で、自分と同じような人間も見たことがある。コミュニケーション能力が著しく欠如しているキモオタあるあるだと思う。

分かりますかね。

相手を無視して一方的にしゃべる展開っていうのが、『遊戯王マスターデュエル』に酷似している。

自分のやりたいこと通したもん勝ちのゲームだから、「これキモオタの会話じゃね?」って感じました。

自分か対戦相手、どっちが相手に有無を言わさずキモオタトーク力で勝てるかどうかみたいな。そんなゲームだと自分はそう思いましたね。誤解を恐れずに言えば。

なんかメッチャ文章長くなって、この記事自体がキモオタの会話そのものみたいになってしまいました。4900字超えは流石に語りすぎたか。

では、ここらへんでお開きとしましょう。さようなら。

あっ、評価ね。冒頭でも言いましたが点数は付けません。

自分はエルドリッチデッキしか使っておらず、本作の全貌(カード)はまったく把握出来ていませんし、楽しいと思える部分とクソと感じる部分が明確にあるので、ハッキリとした評価は出来ない。

良い点と悪い点の中間を取って10点中5点って言うのもなんだか違う気がします。

まあ面白いです。じゃなきゃここまで遊んでませんからねえ。これ1枚で流れが変わるっていう強カードが多いように思えるし、そのハチャメチャっぷりもナンカイイと思う。

自分のエルドリッチデッキもどんどん進化している。手を加えすぎて逆に弱くなったら困るので、コピーしながら色々なバージョンを作っている。

楽しいけど、クソな部分はマジでクソだと思ってますからね。ガチ新規が参入するのは厳しいゲームであることと、長時間眺めるだけの先行ソリティアがクソなのは初見の印象から一切変わっていない。

このゲームのBGMってニーアっぽくてかなりカッコ良いんですけど、自分はBGMオフにしました。

これは相手が先行ソリティア始めたらネットサーフィンするためです。

BGMオフにしてSEだけにしておくと、相手がソリティアをし終えたかどうかがネットサーフィンしていても分かりやすいので、BGMはオフにしました。相手のカードシャッシャ音が消えたら「ソリティア終わったか」って感じでゲーム画面に戻ります。

BGMマジでカッコ良いんですけどね。なんでカードゲームなのにこんな荘厳でカッコ良いねんって驚きましたもん。

以上です。

経験者が触るなら間違いなく楽しめるとは思う。が、そういう人は記事見なくとも既に触っているでしょう。

※本作のスマホ版は後日リリース予定です

エルドリッチのデッキレシピが分からないという方は、関連記事をご覧ください。一応自分のデッキレシピを紹介しています。コメント欄でも有用な情報が出ていますので、そこも目を通してみてください。

追記:書き忘れましたが、操作性の良さやローディング皆無といった部分もGOODポイントです。ユーザー超多くてクロスプレイなのに鯖落ちもしないし、ここらへんに不満が無いのは何気に凄い。
(Steam版)

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※追記:紙(OCG)の対戦を見て感じたことも記事にしました。

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