最近深く考えていることがあります。
それは「悪いスライムじゃないよ」についてです。
コイツの存在が何なのか、冷静に考えてみたら分からなくて震えている。なんで震えているかって寒さのせいもであるんですけど。部屋の中にいても寒くて、早朝は手がすごい冷えます。冷えた手はどうするかっていうと、オシリでプレスして温めています。オシリで圧迫して手を温めるのってみんなやりますよね?
“悪いスライムじゃない”ってどういうことなのかと考えます。
これは、人間に媚びを売っているセリフのように思える。
人間に対して悪いスライムじゃないと言うことは、つまり魔物側から見ればこのスライムは敵になるってことでしょう。魔物界で言えばこのスライムは裏切り者ってことになりそうですよね。それって自分はウソだと思うんですよ。それならもっと話すことがあるはずです。どうして魔物側につかず善いスライム(人間にとって)になったのか、長々と説明するのが筋ってもんです。
考えると、この悪いスライムじゃないアピールするスライムっていうのは、凄い小賢しいと思う。何も言わなければ倒されるから、その場を逃れるために咄嗟に出したセリフだろうと考える。命乞いみたいなものではないかと。
悪いスライムじゃないと言って人間の味方アピールをするけど、それは倒されないためのウソだと自分は思う。
他のモンスターがウロウロしているダンジョンで、悪いスライムじゃないよ(人間側の味方)って他のモンスターを敵にまわすようなことを言うのもおかしい。それだったら他のモンスターからこの“善いスライム”はとっくに殺されてる。
しかし、だからといってこのスライムを責めるのもおかしいのかもしれない。これは自分がスライムの立場になってみればなんとなく分かる。
自分がスライムだとして、フィールドを散歩していたらワンパンでこっちを殺せる勇者が歩いてきたとした。
一撃食らったらこっちの人生が終わる強大な相手です。
こうなってくると、その場を逃れるためのウソをつくのも当然と言えるかも知れない。普通に歯向かうほうが無謀というかバカな気さえする。
だから、スライムが言う「悪いスライムじゃないよ」っていうのは本心からのものじゃなくて、命乞いなんだと思いました。別にコイツは良いスライムでもなんでもなくて、ただ生きていたいだけなんだと。
良いも悪いもない、みんな必死に生きているんだと。そういうことじゃないか。
そもそも善と悪とは一体なんなのか。
自分たち人間は、罪を犯した人間を“悪”だと裁いたりするが、それは人間内で決められた枠の中でしかない。
生物全体で見れば、空気や海を汚し、殺す必要のない動物にすら手をかける人間という存在が愚かで“悪”ではないだろうか。“善”と呼べる人間は果たして存在するのだろうか。
愚かな人間たちが滅びるのが一番良いことなんだ。滅びこそ我が喜びなんだ。
自分の中での結論:“悪いスライムじゃない”っていうのは命乞いから出た言葉
スライムが街に出てきたのはファミコン版のドラクエ4からで、後にスーファミ版の復刻版ドラクエ3にも登場しましたね。