みなさんこんにちは。
つい最近、「新明解四字熟語辞典 第二版」なるものをAnazonで購入しました。
自分は漢字検定2級の合格を目指して勉強しているのですが、四字熟語が苦手なので、それをカバーするために買ったのです。
税込みで3,520円という、結構お高い本なのですが、ゲームを買うよりも身になるだろって感じで購入に踏み切りました。ぶつ森買おうと思ったんですけど、そっちは我慢しました。
これが買って大正解だった。
6,500もの四字熟語が収録されており、その1つ1つにしっかりと解説が書かれています。例えば、「頭脳明晰」という四字熟語ならば、「頭脳」の意味、「明晰」の意味も解説されているわけです。
普段使うこともある四字熟語「跳梁跋扈」「青天霹靂」、意味自体は皆さんも知っているかもしれませんが、その中に含まれている「跋扈」や「霹靂」の意味は分かりますか?それらの意味も本書には掲載されているので、四字熟語に対する知識がどんどん深まっていきます。わざわざインターネットで検索する必要もないので、非常に便利です。
そして、用例も掲載されています。この四字熟語は~で使われていましたよ、という風に。
自分は現在、適当にページを開いて気に入った四字熟語を覚えるっていうルーチンをおこなっているのですが、そこで目に入ったのが「寸善尺魔(すんぜんしゃくま)」という四字熟語。
※著作権があるので一部黒塗りにしています
寸善尺魔は太宰治の「ヴィヨンの妻」という小説内で使われていたようです。
実際、小説内でどんな風に使われているのか気になったので、そのまま「ヴィヨンの妻」を読みました。AmazonのKindle Unlimitedで無料で読めそうだな、と思ったので、検索したら、予想通り無料で読めました。
「おお~、こういう流れで寸善尺魔が使われたんだな。」と無駄に感動したりしました。
そして、予想以上に面白かった。「ヴィヨンの妻」内に収録されている「パンドラの匣」という小説も読みましたが、こちらも楽しく読めました。
太宰治の文章は、読んでいて心地良いですね。心のなかで朗読していると、歌を唄っているかのような気持ちよさがある、リズム感の良い文章です。「文明の果の大笑い」っていう言い回しは、ちょっと意味が分からなくて気になりましたが。
自分は小説なんて普段全く見ないし、太宰治に興味も全く無かったので、漢字の勉強がキッカケでこのような名著に触れられたことを嬉しく思います。
ずーっと……、かれこれ6年にもなるか?長期間ゲームしかせずに引きこもっていた自分ですが、今年の1月に漢字の勉強を始めたことで、世界がどんどん広がっています。
漢字の勉強をしなければ生涯知ることも無かった漢字もあるだろうし、太宰治の小説を読むこともなかったでしょう。
人生が充実しています。多分、金銭の問題さえ克服できれば自分の人生は、自身で納得できるものになると思う。
いま自分が学んだりしている四字熟語は、漢字検定2級の範囲じゃないものも多いのですが、単純に自分が楽しいから覚えています。ブログ内でさり気なく難しそうな四字熟語を使って格好つけたりもしてみたいよね。
四字熟語は、まとめて4つの漢字を学べちゃうのもメリットです。
自分の近況は、まあこんなところです。
最後に、「覿面(てきめん)」の分かりやすい漢字の覚え方を紹介して記事の終わりとします。
「士(さむらい)が4人で貝を見る」と覚えましょう。「覿」は「天罰覿面」「効果覿面」の四字熟語で使用します。
それでは。