世間で流行っている『ぼっち・ざ・ろっく!』の感想を語りたい。
いまから自分はこの漫画を批判するので、好きで読んでいる人は読まないでください。不快になるだけなので。
Kindle Unlimitedは解約したのですが、アマゾンプライム会員は継続しているので、プライム会員で読める漫画がないかと探していたところ、港で話題になっている『ぼっち・ざ・ろっく!』が視界に入ってきた。
「おっこのマンガめっちゃ流行ってるヤツじゃん。タイトルはよく目にするよな。」
流行に敏感なワタクシ、早速読んでみることにしました。
途中で読むのやめました。断念したのは50ページあたりです。
特にダメージを受けたっていうか、イラついたのが、44ページのところ。
以下、主人公のセリフ。
「それにしてもここは静かでお昼ごはんには最適だなぁ」「教室じゃ1人で食べづらいしいい場所見つけてよかった」「便所飯って明るい人が考えた陰キャのイメージだよね」「トイレでご飯なんて食べないし女子トイレなんか常に人がいるのに…」
ここでキレました。普通に。
いや、便所飯の体験者がここにいるんだが?
すまん、便所飯体験者なんだが?悔しいか?思い出したくもない記憶が掘り起こされたわ。完全に忘れていたのに一気にブワッって過去の記憶が戻ってきたんだが。一度だけですけどね、便所飯したの。
ここで確信しました。このマンガの作者は陽キャだと。間違いなく“陰側”の人間ではないです。この作者自身こそが、明るい人が考えた陰キャラを作っているんです。
そもそもリアリティが無さ過ぎでしょこのマンガ。
ギターメチャ上手いのに学校ではボッチって、なんだその設定。容姿も普通に良いしよぉ……。そんな設定通るか!!
ボッチっていうのはなぁ、顔もキモくて運動音痴でバカで性格も悪くてコミュ力も特技も一切なくて趣味はゲームくらいしかない、そういう自分みたいなクソ人間がなるべくしてなるものなんですよ。
才能あるやつや容姿端麗のボッチはボッチじゃなくて“孤高”っていうんです。んだよこの主人公よぉ……マジで陰キャチー牛舐めてるよなぁ。
で、なんか陰キャオーラっぽいの出していても優しく構ってくれる人たちがたくさんいる。実にマンガ的です。まあギターの腕前は凄いもんね。これがギターも上手くなくて何の特技もなくてブサイクだったら100%相手にされねーからな。それが本当のボッチ……つまり自分ってことです。
まあとにかく、このマンガは自分の神経を逆撫でしてトラウマを掘り起こしてきたマンガってわけです。
陰キャでボッチだけどギターの腕前が認められて周りからチヤホヤ~って、なろう系と変わらんでしょ。
逆に言えば、このマンガが流行ってるってことは、世界は平和ってことです。
このマンガを楽しめないのは自分みたいなガチの陰キャだと思うので、つまりこれが世間で人気があるってことは、世の中に陰キャは少ないってことの証明になる。ガチの陰キャチー牛ほど拒否反応が出るマンガだと思う。楽しめている人は学校で嫌な思い出を経験したことのない幸せな人間でしょうね。
自分からしたらなんでこのマンガがこれだけ受けているのか微塵も理解できませんし、むしろイラついたくらいですが、まあクソマイノリティなのでしょう。なんてったって、Amazon評価が3109件あって★4.8ですから。どんだけ大人気なんだよこれ……。
便所飯のくだりは逆張りとかじゃなくてマジで不愉快でした。イメージじゃなくて実在してんだよボケが。
主人公自身もネガネガし過ぎていて陰キャの自分から見ても結構キツかったし。ギター弾けるクセしてどんだけ自己評価低いんだよ。ボッチにしたって動画が好評なんだから、もっと良い性格になるだろ……。
もうさ、こういうの有りなら『ぼっち・ざ・でっぶ』ってタイトルでマジで何の特技もなくて趣味がゲームしかない人生終わってるチビハゲデブ……つまり自分みたいなヤツを主人公にして、そのマジで終わってるヤツが何故かチヤホヤされるマンガ出てほしいですよ。それなら自分も認めますよ。自分で書いててよくわからないけど。
とにかく、人から褒められるレベルの特技を持っていて、それが動画でしっかりと世間的にも認められていて容姿も悪くないどころか普通に可愛いヤツが学校ではボッチっていう設定が、マジで神経を逆なでしてくる。このスペックでボッチとか100%ありえない。それをタイトルにして、弱者男性をターゲットにするみたいな狙いも見えるのがいけ好かない。
マジでよぉ~。お前マジでよぉ~。貧乏な自分の部屋もない平屋建てキン肉ハウスで育って、しっかりといじめられてから“ボッチ”名乗れよな。こんなスペックでボッチな人間が現実にいるわけねーだろ。ボッチってタイトルに惹かれて現在進行系でボッチとかいじめられっ子がこのマンガ読んでも勇気づけられるなんてこと絶対ない。別にそこらへんの救済を目的としていないのは分かるが、読むキッカケの可能性としてあり得るわけで……。
こういう“見せ陰キャ”マジでやめろよな。
例えば、これが主人公がギター未経験で、なんらかのキッカケでギターの魅力を知って、そこからギターがうまくなって徐々に才能を発揮して、人間関係を構築して陰キャを脱出していく成長物語とかだったら全然見れたと思う。
最後にもう1度言う。このマンガこそが、“明るい人が考えた陰キャのイメージ”そのものです。
自分としては以上です。